2025.05.25
6月
記念日・~の日・~週間

令和7年(2025)6月1日「万国郵便連合加盟記念日」です。

■6月1日「万国郵便連合加盟記念日」です。■

明治10年(1877)6月1日、日本が郵便の国際機関「万国郵便連合(ばんこくゆうびんれんごう、UPU)」に加盟しました。独立国としては世界で23番目アジアでは最初の加盟国でした。戦前に一度脱退し、昭和23年(1948)6月1日に再加盟した経緯から、6月1日が「万国郵便連合加盟記念日」とされています。(一説には、日本がUPUに加盟したのは明治10年(1877)2月19日といわれていますが、万国郵便連合の公式ウェブサイトでも加盟日は1877年6月1日となっています)

「万国郵便連合(UPU)」は、加盟国間の郵便業務を調整し、「国際郵便」制度をつかさどります。明治7年(1874)10月9日、「万国郵便条約(ばんこくゆうびんじょうやく)」によって設立されました。本部はスイスのベルン。「国際連合(こくさいれんごう)」の最も古い専門機関のひとつで、世界で2番めに古い国際機関といわれています。

ちなみに、最も古い国際機関は、1865年、パリで設立された「万国電信連合(ばんこくでんしんれんごう)」で、現在の国連連合の専門機関「国際電気通信連合(こくさいでんきつうしんれんごう)」の前身です。

UPUは、郵便業務の効果的運営によって諸国間の通信連絡を増進し、文化、社会及び経済の分野における国際協力に寄与する目的で設立されました。192の国・地域が加盟(令和7年現在)。

UPU設立により、地球上のほぼすべての地域から固定料金に近い形で郵便物を送ることが出来るようになり、国際郵便、国内郵便がともに同様に扱われるようになりました。近年、UPUには電子商取引を支える国際物流のルール形成機関としての役割への期待が高まっています。

令和4年(2022)1月、郵政官僚の目時雅彦(めときまさひこ)氏が、UPUの事務局長に就任しました(任期4年、最大2期8年)。アジア出身者として初めての国際事務局長です。日本は、UPUの分担金のほか、郵便ネットワークを活用した災害対策や社会課題解決のプロジェクト支援のため年間約3億円を拠出しています。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

世界中どこの国からも郵便物は届きます。当たり前のことのようですが、考えてみれば、ここに至るまでの経緯があります。当たり前のようで当たり前ではないことをあらためて知るのも生きていくうえでの余裕のひとつです。
季節の変わり目です。お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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