2025.05.24
6月
記念日・~の日・~週間

令和7年(2025)6月1日「写真の日」です。

■6月1日「写真の日」です。■

公益社団法人「日本写真協会(にほんしゃしんきょうかい)」〔※〕は昭和26年(1951)に、梅本貞雄(うめもとさだお)〔※〕らによる「写真の日制定委員会」を開き、6月1日を「写真の日」と制定しました。

日本に写真が渡来したのは嘉永年間(1848~1854)で、最初にダゲレオタイプ(銀板写真)の撮影が成功したのは、安政4年(1857)9月17日に、薩摩藩士の市来四郎(いちきしろう)、宇宿彦右衛門(うすきひこえもん)らが藩主島津斉彬(しまづなりあきら)を撮影したもので、現在、鹿児島市の博物館「尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)」に保存されています。

文化庁は、平成11年(1999)4月、島津斉彬を撮影した銀板写真を、写真としては初の重要文化財に指定しました。

「写真の日」制定当時、島津斉彬を撮影した日は天保12年(1841)6月1日と考えられていましたが、その後の研究で6月1日ではないことが判明しました。しかし、「写真の日」は、引き続き6月1日として変更されず現在に至ります。毎年この日は、表彰事業や「東京写真月間」などの各種の写真行事が行なわれます。

※日本写真協会(にほんしゃしんきょうかい):昭和27年(1952)、写真を通じて国際親善の推進、文化の発展に寄与することを目的として外務省の認可を得て設立された。平成23年(2011)より公益社団法人。写真家・写真評論家の創造活動中心の団体とは違い、企業などの賛助会員制度があり、写真材料の商社や現像所、フォトギャラリー、写真学校などが加入できる。このため、写真映像・印刷関係メーカーや販売会社の現役経営者、役職経験者、大学運営者、写真美術館の館長らも役員を務めている。

※梅本貞雄:明治33-昭和36年(1900-61)、写真史家。日本初の写真史家といわれる。論文執筆のみならず、写真史学の組織化に尽力。教育機関での写真史教育、写真資料展の運営、初期写真師顕彰活動、学会創設、写真資料博物館構想、六月一日写真の日制定運動を推進した。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

スマホ全盛の現代ではインスタグラムに代表されるように、写真を見ない日は無いといっても過言ではありません。写真は生活には欠かせないツールになっています。当たり前になっている事柄でも、技術発展のルーツを知ってより豊かな社会生活を送りましょう。
筆者敬白

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