2025.04.22
4月
国民の休日
記念日・~の日・~週間

令和7年(2025)4月29日「昭和の日(しょうわのひ)」です。

■4月29日「昭和の日(しょうわのひ)」です。■

「昭和の日(しょうわのひ)」は、国民の祝日のひとつ。「昭和天皇(しょうわてんのう)」の誕生日です。定義・趣旨には「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」とあります。

昭和64年(1989)1月7日、昭和天皇崩御により祝日法の「天皇誕生日」に係る項目の改正が行なわれ「みどりの日」という名称の祝日に改められました。その後、国会での審議を経て平成19年(2007)から「昭和の日」と改まりました。「みどりの日」は5月4日に移動しました。

昭和天皇は、明治34年(1901)4月29日、「大正天皇(たいしょうてんのう)」の第1男子として東宮御所(とうぐうごしょ)にてご誕生されました。名は「裕仁(ひろひと)」、印(しるし)は「若竹」。称号は「迪宮(みちみや)」。明治45年(1912)7月30日、「明治天皇(めいじてんのう)」の崩御により皇太子となられました。

大正13年(1924)、久邇宮邦彦王(くにのみやくによしおう)の第1女子「良子(ながこ)女王」とご結婚。大正15年(1926)12月25日、大正天皇の崩御により、第124代天皇に即位。昭和3年(1928)、京都にて「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」の御大礼(ごたいれい)が執り行なわれました。

昭和64年1月7日(1989)、吹上御所(ふきあげごしょ)において崩御。御歳87歳。歴代の天皇のなかで在位期間が最も長く、また最も長寿でした。平成元年(1989)2月24日、「新宿御苑(しんじゅくぎょえん)」にて「大喪の礼(たいそうのれい)」が行なわれ、武蔵陵墓地(むさしりょうぼち)にて葬場殿の儀などが執り行なわれました。御陵名は「武藏野陵(むさしののみささぎ)」です。

天皇誕生日は、国民の祝日制定以前は「天長節(てんちょうせつ)」と呼ばれる四大節のひとつでした。天長節は奈良時代、光仁天皇(こうにんてんのう)の宝亀6年(775)9月の詔勅によって初めて行なわれ、その後中断していましたが、明治元年(1868)に再興されました。

明治天皇の誕生日は9月22日(旧暦)でしたが、太陽暦採用後の明治6年(1873)以降は11月3日に変更されました。大正天皇の誕生日は8月31日、昭和天皇の誕生日は4月29日です。「天長節」に対し、皇后の誕生日を「地久節(ちきゅうせつ)」として祝っていましたが、現在は廃止されています。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

「昭和」はもちろん「平成」までもが遠くなった感があります。「昭和の日」が来ると、国難を乗り越えた昭和天皇を思い出します。印象深いのが、やはり玉音放送で、現在でも語り継がれています。
すでに崩御されて35年以上を経ていますが、これを機に、九段にある「昭和館」や靖国神社に併設されている「遊就館」などを見学したり、NHKのアーカイブ映像を見たりして、昭和史を振り返ってみましょう。昭和恐慌、満州事変、満州国建国、日中戦争、大東亜戦争、高度経済成長、昭和39年の東京オリンピック、大阪万博、2度のオイルショック、不動産バブル。昭和天皇が生きた時代がいかに歴史の激動期であったかをあらためて感じさせられます。
激しく変化する世界情勢のなか間違った歴史認識では筋の通った目標が立てられず迷走してしまいます。日本国民として誇れる歴史を語り継ぎたいものです。
読者の皆様、時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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