2024.12.30
1月
雑節・歴注・撰日

令和7年(2025)1月6~7日「六日年越し」「七日正月」です。

■1月6~7日「六日年越し」「七日正月」です。■

正月六日に行われた正月行事のひとつで、6日の日を「六日年(むいかどし)」「六日年越し(むいかとしこし)」と呼び、「もういちど年をとり直す」という日でした。翌7日は「七日正月(なぬかしょうがつ)」といい、六日年越しと七日正月は一対として扱われました。

六日年越しは、「神年越し」「女の年越し」「馬の年越し」など呼んでいた地域もあります。この夜の行事は、大みそかに似たものが多く、麦飯を食べる、沢蟹をチガヤ(イネ科の多年草)の串に刺して玄関口にはさむ、「蘇民将来」と書かれた札を張る、柊(ひいらぎ)などトゲのある木の枝を飾るなど、さまざまな習慣が地域ごとに見られます。なかには「蟹年取り」といって、蟹を食べその鋏(はさみ)を差したりする風習もあります。

6日に採ってきた七草などを切り、6日の夜から七草囃子(ななくさばやし)を歌いながら準備した菜草は、7日の朝には七草がゆ(七草粥、七種粥)に入れ、一年の無病息災を願い七日正月を祝いました。

◆「松の内」と外◆

元日から7日までを「松の内」と言います。この正月行事の期間は、家の中に年神様を迎え入れていますから、この間は家自体が神聖な場所となります。家の玄関などに飾り付ける正月飾りは、新年にお迎えする年神様の依り代となります。家=神聖な場所と俗世間を区切るもので、神社などの注連縄(しめなわ)の形を変えたものです。

元日から続いた正月行事も1月6日を越すと一段落となる頃です。年神様の座所として家自体が神聖な場所であった正月も、7日でその正月行事を解き、ふたたび日常生活を営む空間へと戻ります。

正月飾りを外すことから、門松など松がとれて7日には「松の内」が終わります。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

御用始めの後、社会では新年会真っ盛りです。
二十四節季「小寒」から「立春」に向かって寒さの中にも春の気配が感じられる時節です。

油断から体調を崩さないようお体ご自愛専一の程
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: