2024.12.27
1月

令和7年(2025)1月3日 福岡 筥崎宮(はこざきぐう)「玉せせり」です。

■1月3日 福岡 筥崎宮(はこざきぐう)「玉せせり」です。■

福岡にある筥崎宮(はこざきぐう)「玉取祭(たまとりさい)」は俗に「玉せせり」といい、全国に知られる奇祭です。起源は定かではありませんが、盛大かつ厳重に行われている古くからのお祭りです。

午後1時、玉洗式で洗い浄められた「陰陽の2つの玉」は、末社・玉取恵比須神社に運ばれます。祭典ののち、陽玉は「競り子」たちに手渡され「玉せせり」が始まります。

玉に触れると、悪事災難を逃れ幸運を授かるといわれます。「勢い水」を浴びた裸の競り子たちの体から湯気が立ちのぼり、激しい争奪戦を繰り広げながら本宮へ向かいます。楼門下に待つ神職に手渡され、陰陽の2つの玉は再び揃って神前に納まります。

「筥崎宮(はこざきぐう)」の祭神は、応神天皇、神功皇后、玉依姫命(たまよりひめのみこと)〔※〕。筥崎宮は「筥崎八幡宮」とも称し、宇佐・岩清水両宮とともに日本三大八幡宮〔※〕に数えられます。

※応神天皇(おうじんてんのう):仲哀天皇9年-応神天皇41年。第15代天皇(在位:応神天皇元年-同41年)。『日本書紀』での名は譽田天皇(ほむたのすめらみこと)または誉田別命(ほんだわけのみこと)実在説と非実在説がある。

※神功皇后(しんこうこうごう):◆成務天皇40年ー神功皇后69年。第14代天皇・仲哀天皇の皇后。『日本書紀』での名は気長足姫尊(おきながたらしひめ)で仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)崩御(ほうぎょ)から応神天皇即位まで初めての摂政として約70年間君臨したとされる(在位:神功皇后元年ー神功皇后69年)。

※玉依姫命(たまよりひめのみこと):『古事記』では玉依毘売、玉依毘売命、『日本書紀』では玉依姫と表記される。神武天皇(初代天皇)の母であり、天皇の祖母である豊玉毘売(とよたまひめ)の妹。名前の意味は「神霊が依り憑く巫女」とされている。

※日本三大八幡宮:欽明天皇32年(571)に宇佐の地に示顕した(あらわれた)八幡神は、応神天皇(誉田別命、ほんだわけのみこと)の神霊とされる。このような経緯から八幡宮の総本社は「宇佐神宮」(大分県宇佐市)、「石清水八幡宮」(京都府八幡市)、「筥崎宮」(福岡県福岡市)、または「鶴岡八幡宮」(神奈川県鎌倉市)が日本三大八幡宮とされる。

筥崎宮
◇福岡市営地下鉄「箱崎宮前駅」徒歩3分
◇JR鹿児島本線「箱崎駅」徒歩8分
◇公式サイト:https://www.hakozakigu.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

玉せせりは福岡の筥崎宮で1月3日に執り行われる神事です。写真からも勇壮さがみなぎる祭りだということが伝わってきます。
箱崎宮は鎌倉中期、蒙古襲来(元寇)の頃、俗に云う神風が吹き未曾有の国難に打ち勝ったことから、厄除・勝運の神としても知られます。「敵国降伏」の扁額(へんがく)を掲げていることでも有名です。
近年の度重なる震災や感染症は最大の国難といっていいでしょう。元寇のときのように国内の敵味方団結して取り組んでもらいたいものです。

年始年末は不規則な生活になり易い時期です。体調管理にくれぐれもご注意を。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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