■1月1日「歳旦祭」です。■
「歳旦祭(さいたんさい)」は、戦前の祝祭日のなかの「皇室祭祀令(こうしつさいしれい)」に基づく小祭日のひとつで、現在は新暦1月1日(元日)に、宮中三殿で行われる年始を祝う祭祀です。宮中三殿とは、賢所(かしこどころ)・皇霊殿(こうれいでん)・神殿(しんでん)の総称です。
元日の「神嘉殿(しんかでん:三殿に附属する建物)」南庭において天皇陛下が親行する「四方拝(しほうはい)」に続き、同日早朝から宮中三殿において掌典職(しょうてんしょく)が祝詞をあげ、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう=重要な儀式の際に着用する束帯装束の袍のこと)姿の天皇陛下が拝礼し、黄丹袍(おうにのほう)姿の皇太子殿下が続いて拝礼します。
神宮をはじめ、全国の神社においては、皇統の繁栄、五穀豊穣、国民の加護を祈念する中祭(ちゅうさい)として行われます。