2024.11.11
11月
旧暦
雑節・歴注・撰日

令和6年(2024)11月20日(旧10月20日)「旧えびす講」です。

■11月20日(旧10月20日)「旧えびす講」です。■

「えびす講(えびすこう)」は、商家が商売繁盛を祝って、福徳の神である「恵比寿様(えびすさま)」を祀ることです。大国主命(おおくにぬしのみこと)事代主命(ことしろぬしのみこと)、あるいは蛭子神(ひるこ)を祭り、商売繁盛の神として広く信仰されています。「戎講」「夷講」「恵比寿講」

旧暦10月は「神無月(かみなづき、かんなづき)」で、日本中の神様が出雲大社に出掛けています。「留守神(るすがみ)」〔※〕として留守をあずかる恵比寿様を気の毒に思い、特別なお祭りによって慰めようということから始まったのだと伝わります。地方によって旧暦10月20日、11月20日、正月20日と異なります。

昔から関東の商家では10月10日を七福神のひとり「恵比寿神」を祀る日として祝い、恵比寿様に参詣して福運を祈る風習がありました。家運隆盛、商売繁盛を願い、親類知人を招いて大いに祝いました。関東地方では10月20日の二十日をとって「二十日えびす」といい、関西では正月10日にこれを行なうことから「十日えびす」といいます。

※留守神(るすがみ):旧暦10月の神無月に、神々が出雲の出雲大社に参集しているあいだ、家や村にとどまって留守番をする神のこと。留守神は、竈神(かまどがみ)や荒神(あらたまがみ、こうじん:台所の神)、恵比寿、大黒天、亥の子神など、家や田んぼの神が多い。ほかに六所明神(大国魂神社)や諏訪明神(諏訪大社)、各地の金毘羅(こんぴら)様など土地の守り神も留守神となる。六所明神や諏訪明神は神の本体が巨大なであるため遠慮して出雲に出向かないのだという言い伝えもある。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

えびす神は兵庫県西宮市にある「西宮神社」が有名で、10月えびすよりも正月9~11日のえびす講のが一般的です。えびす祭やえべっさんとも言われています。十日えびすでは福岡の「十日恵比寿神社」や、「商売繁盛笹持ってこい」といった囃子言葉で有名な大阪の「今宮戎神社」があります。
いずれの祭礼も人ごみの中です。コロナやインフルエンザの感染が気がかりです。お出かけの際にはマスク、人ごみを避けるなどくれぐれもご注意下さい。
筆者敬白

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