■10月15日 天理、石上神宮(いそのかみじんぐう)「例祭」です。■
「石上神宮(いそのかみじんぐう)」は、飛鳥から奈良へと続く日本最古の道「山辺の道(やまのべのみち)」の中間に位置し、飛鳥時代の豪族・物部氏の総氏神として、また日本最古の神社として有名です。
物部氏は「饒速日命(にぎはやひのみこと=天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の兄)」の後裔で、代々軍事や警察、石上神宮の祭祀を職務としていました。
饒速日命は天降った際に天神御祖から「十種神宝(とくさのかんだから)」を授かり、その子である「宇摩志麻治命(うましまぢのみこと)」がこの十種神宝を天皇に献上し、天皇はこれを斎奉って石上神宮と名付けたと伝えられます。
御祭神の「布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)」は「甕布都神(みかふつのかみ)」「佐士布都神(さじふつのかみ)」ともいわれ、神武天皇東征の折、熊野の地で「武甕槌神(たけみかずちのかみ・建御雷神)」が、「天照大神」の命によって高倉下(たかくらじ)から天皇に奉ったのが「平国之剣(くにむけのつるぎ)」であるとされています。
例祭は「ふるまつり」と呼ばれる900年の伝統ある祭りです。壮麗な神輿を中心に、甲冑武者、猿田彦、花鉾、奉幣、衣冠姿の稚児の騎馬など、約4kmの盛大な「お渡り」が行われます。
石上神宮
◇奈良県天理市布留町384
◇JR・近鉄「天理駅」バス「石上神宮前」徒歩10分
◇「天理駅」徒歩30分
◇公式サイト:https://www.isonokami.jp