■10月14~15日 姫路「灘のけんか祭り」です。■
「松原八幡神社(まつばらはちまんじんじゃ)」は、天平宝字7年(763)4月11日、豊前国宇佐神宮より松原村へ奉迎され、天皇の御祈願所として創建されたと伝わります。
御祭神は、中殿に「品陀和気命(ほんだわけのみこと:応神天皇)」、左殿に「息長足姫命(おきながたらしひめのみこと:神功皇后)」、右殿に「比咩大神(ひめおおかみ:比咩三神)」を祀ります。
秋季例大祭「灘祭り」は、「灘のけんか祭り」とも呼ばれ、一の丸、二の丸、三の丸からなる三基の神輿をぶつけ合う「練り合わせ」といわれる特殊な神事と、旧7ヶ村の絢爛豪華な屋台が激しく練り競う屋台練りが行われる天下の奇祭ともいわれる祭りです。
全国に数ある「けんか祭り」のなかでも最大規模の祭りで、戦前から播磨を代表する祭りとして知られます。
勇壮豪華な屋台練りは人気を呼び、国内はもとより海外にまでその名を知られるようになりました。「松原八幡神社秋季例祭風流」として、姫路市と兵庫県の重要無形民俗文化財に指定されています。
例祭は毎年10月14~15日に行われます。前夜祭に当たる14日の宵宮(夜宮)で幕を開け、各村の氏子たちがそれぞれの村の屋台を担ぎ上げて松原八幡神社に赴きます。
祭り本番の翌15日は本宮(昼宮)です。祭礼の主要行事である御旅神社への神事渡行を氏子たちが執行し、日暮れ時に神輿は松原八幡神社へ還御、屋台はそれぞれの村に帰着して祭行事の幕を閉じます。
松原八幡神社
◇兵庫県姫路市白浜町甲399
◇山陽電鉄「白浜の宮駅」徒歩3分
◆「灘のけんか祭り」紹介サイト:https://www.nadamatsuri.jp/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
天下の奇祭、日本最大規模のけんか祭りです。神輿のぶつかり合い、屋台の練り競いなどけんか祭りそのものです。最近は安全にばかり気配りして、年寄り神輿の祭りばかりになったものだとは祭り好きのコメントです。
めっきり秋めいてきたこの頃です。天下の奇祭にお出かけ下さい。
時節柄、お体ご自愛専一の程
筆者敬白