■10月9~11日 久留米、高良大社例大祭「高良山(こうらさん)くんち」です。■
筑後国一之宮「高良大社(こうらたいしゃ)」は、今から1600年前に創建された旧国幣大社で「九州総社」とも呼ばれます。社殿は神社建築としては九州最大を誇ります。
正殿に「高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)」、左殿に「八幡大神(はちまんおおかみ)」、右殿に「住吉大神(すみよしおおかみ)」の三柱の祭神を祀る式内社で、古くは「高良玉垂宮(こうらたまたれのみや)」などと呼ばれました。歴代皇室のご尊崇篤く、芸能・延命長寿・厄除けの神として信仰され親しまれています。
現在の社殿は、万治3年(1660)久留米藩第3代藩主、有馬頼利(ありまよりとし)の寄進によるものです。桃山風の重厚な構えの社殿、石造大鳥居は国の重要文化財に指定されています。
高良山(こうらさん)は標高312.3mの久留米市の山で、高良大社はその中腹にあります。三の鳥居からのぼる本坂(ほんざか)の石段は131段あり、境内に整備された展望所からは久留米の町並みが一望できます。
◆例大祭「高良山くんち」◆
高良大社の例祭「高良山くんち(こうらさんくんち)」(くんち=御九日)は重陽のお祝いと秋の収穫祭が結びついたお祭りです。百々手式(ももてしき)と呼ばれる弓馬術や弓道会、獅子舞、神楽、古武道などが奉納され、表千家不白流によるお茶の接待などが行われます。
おくんちの日の名物料理は、旬の魚を使った「かます寿司」です。「カマス」という魚の名前と穀物を入れる袋「叺(かます)」をかけて、秋の収穫に感謝する意味があります。古くから特別料理として各家庭で作られ、今に伝わります。
高良大社
◇福岡県久留米市御井町1
◇JR久大本線「久留米大学前駅」タクシー15分
◇公式サイト:http://www.kourataisya.or.jp