■9月22日「秋分の日」「旧秋季皇霊祭」です。■
「秋分の日」は、国民の祝日のひとつ。祝日法では「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としています。暦の上の「秋分」と国民の祝日「秋分の日」を区別しています。
秋分の日は、秋のお彼岸の最中で「彼岸の中日」にあたります。「昼と夜の長さが等しい」といわれますが、実際には昼の方が長いです。
戦前は「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」といいました。毎年、秋分の日に宮中の皇霊殿で行われる皇室の大祭のことで、歴代の天皇・皇后・皇族など、皇祖の神霊を祀る儀式が行われました。戦後、「秋分の日」と改名し、庶民が先祖を祀る日となりました。
皇室による先祖を祀る祭儀は、『古事記』『日本書紀』などによると、皇祖の御霊を祀ったとあります。平安時代中期以降、京都御所の清涼殿・御黒戸の間において仏式で執り行われていました。しかし、明治の神仏分離令により、神式による祭儀に変更されました。
この日、皇霊殿前庭では宮内庁職員により「東遊(あずまあそび)、東舞」の儀が執り行われます。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
大東亜戦争前までは秋分は、秋季皇霊祭として大自然のバランスを尊んでいました。当たり前に明日が来る。9月の次は10月。といった至極当然なことを祭りのかたちで感謝を表わしていたのです。近年のゲリラ豪雨や竜巻など気象変動は、自然が何かを訴えているのかもしれません。
人の心と社会のバランスが崩れている現在、今いちど大自然のバランスを認識し、陰陽を司りながらバランスの取れた社会にしたいものです。
季節の変わり目です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白