■7月1~15日「博多祇園山笠」です。■
700年の伝統をもつ博多の風物詩「博多祇園山笠(はかたぎおんやまがさ)」は、「櫛田神社」に祀られる「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」に対して奉納される祇園祭のひとつ。神社の祭りは、正式には「櫛田神社祇園例大祭」と呼ばれます。
氏子達の付け祭りに「山笠と呼ばれる山車」が登場することで、神社の祭りも含めて「博多祇園山笠」と呼ばれるようになりました。「山笠」や「ヤマ」とも略称されます。国の重要無形民俗文化財指定。
「山笠」の起源は、鎌倉時代に博多で疫病が流行した際、承天寺の開祖「聖一国師:しょういちこくし(円爾:えんに)」が町民に担がれた木製の施餓鬼棚に乗り、水を撒きながら町を清めてまわり疫病退散を祈祷したことから。
かつては京都の祇園祭のように、町ごとに飾り山の華美を競いながら練り歩いていましたが、担いで駆け回るスピードを競い合う「追い山」に変化していきました。山笠を担いで市内を回ることを、山笠を「舁く(かく)」と言い、担ぐ人のことを「舁き手(かきて)」といいます。伝統的に女人禁制でしたが、近年は女性も参加しています。
博多祇園山笠をテーマとした漫画、映画『博多っ子純情』は有名です。
◆博多祇園山笠公式サイト:https://www.hakatayamakasa.com
◇「櫛田神社」:https://www.hakatayamakasa.com/61866.html
◇福岡市博多区上川端町1-41
◇地下鉄「祇園駅」2番出口 徒歩5分
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
博多といえばGWの「博多どんたく」が有名で、博多の街は観光客であふれます。博多祇園山笠は地元の方々の祭礼で、京都の祇園祭の色あいを色濃く残して今日に至ります。
例年のこの時期、九州は梅雨が明けて天候にも恵まれ、観光にはいい時期です。お出かけの際には日傘・帽子・水分を忘れずに、熱射病や日射病にご注意をなさってください。
これからが夏本番です。体力を消耗しないようにお体ご自愛専一の程
筆者敬白