■5月31日~6月2日「金沢百万石まつり」です。■
「金沢百万石まつり」は、加賀藩の藩祖「前田利家(まえだとしいえ)」が、天正11年(1583)6月14日、金沢城に入城した日を記念して始められたお祭りです。当時、金沢城は「尾山城(おやまじょう)」といいました。
「金沢百万石まつり」は、かつては尾山神社(おやまじんじゃ)の「封国祭(ほうこくさい)」(前田利家公が加賀の新領主となったことを記念して、地域のさらなる発展と繁栄を祈り、大神様のご加護を祈る祭事)に合わせて、大正12年(1923)から昭和20年(1945)まで「金沢市祭」として行われてきました。利家を祀る尾山神社の例祭を中心に、加賀獅子舞や奉納相撲などが行われていましいたが、戦争により中断。昭和27年(1952)に「百万石まつり」として復活し、現在では市民総出の祭りとなっています。
呼び物の「百万石行列」は、金沢駅東広場の「鼓門(つづみもん)」の前での百万石音頭、太鼓演奏、ほら貝のファンファーレが鳴り響く出発セレモニーで盛大に開幕します。大名・奴・少年武者などの大行列が約5kmの道のりを歩きます。加賀鳶の妙技や加賀獅子舞も披露されます。
「尾山神社(おやまじんじゃ)」の創建は明治6年(1873)。前田利家公(贈従一位権大納言菅原朝臣利家)とお松の方(芳春院)をお祀りします。旧社格は別格官幣社。境内摂社に歴代藩主を祀った金谷神社(かなやじんじゃ)があります。例祭は利家の命日である4月27日。
神門(しんもん)は国の重要文化財指定。明治8年(1875)の建築で、和漢洋の三様式を折衷した異色の門として全国に知られ、兼六園(けんろくえん)と共に金沢市のシンボルにもなっています。
尾山神社
◇石川県金沢市尾山町11-1
◇JR「金沢駅」からタクシー5分
◇北鉄バス「南町」「尾山神社」下車徒歩3分
◇公式サイト:http://www.oyama-jinja.or.jp
◆「金沢百万石まつり」公式サイト:https://100mangoku.net
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
祭礼もさることながら、金沢市民総出の祭礼です。大名行列、薪能などの周辺イベントも盛りだくさんです。
梅雨前の観光にはいい時期です。北陸地方は夜半から冷え込みますので、お出かけの際には一枚余分にお持ちください。
お体ご自愛専一の程
筆者敬白