2024.04.07
4月
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令和6年(2024)4月11日「メートル法公布記念日」です。

■4月11日 メートル法公布記念日です。■

大正10年(1921)4月11日、日本で改正「度量衡法」が公布されたことを記念する記念日です。

当初、度量衡法が公布されても、あまり日常には普及せず、メートル法が完全に実施されたのは昭和34年(1959)からです。

古来から、物の単位というのは商業や工業の産地や同業組合などで定められていました。国が形成されるようになると、一定の単位を使うよう義務づけて、取引の利便性を図るようになっていきました。

1789年のフランス革命(日本では江戸時代、第11代徳川家斉将軍)では、革命政府が「週」を廃止して10日1旬の制度を導入したり、時計や角度の「60進法を廃止して10進法」に改めたりと、さまざまな改革を始めます。長さの単位も世界で使えるようにと地球の1周の長さの4千万分の1として「メートル( mètre )」という単位を作りました。しかし、ナポレオンが登場すると10日1旬はすぐに廃止されましたし、時計や角度の10進法も生活リズムに合わず消滅します。

ただし、メートルだけは本当に世界的に普及することになります。そして1875年(明治8年)国際条約「メートル条約」で全世界の単位をメートル法に統一することが決まりました。

日本も明治18年(1885)に、この条約に加入します。日本では「尺貫法」とメートル法の併用が続いていましたが、昭和26年(1951)の「計量法」施行により、尺貫法による定規や升などの製造販売が禁止され、メートル法に一本化されました。

しかし、いまでも「一升瓶」を「1.8リットル入り」と言ったり、「1坪当たり50万円」を「3.3平方メートル当たり50万円」と言ったりするなど、「尺貫法」は生活に密着した場面で使用されています。
作家の永六輔さんなどは尺貫法の復活を求めて自作の尺定規を売って回るなど、尺貫法の復活活動を続けていました。各方面からの声に押されて現在はこの規制は若干緩和されています。

メートル法に反対していたのはイギリス・アメリカの「ヤード・ポンド」地域です。その影響で飛行機の高度などはごく最近までフィートでしたし、ゴルフではヤードが使用されています。アメリカでメートル法移行が始まったのはほんの数年前からです。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

「メートル」がフランス革命から始まった単位だとは知りませんでした。それぞれの単位は長く複雑な歴史を持っているようです。ひとつ探究してみるのも、心にゆとりをもたらしてくれるかもしれません。
尺貫法の方が生活基盤に合っているように思います。真珠業者が、取引に使っている「もんめ」など使いやすい単位です。国際的にも「もんめ」を使って割出していると聞き及びます。
筆者敬白

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