2024.03.05
3月

令和6年(2024)3月9日 茨城、鹿島神宮「祭頭祭(さいとうさい)」です。

■3月9日 茨城、鹿島神宮「祭頭祭(さいとうさい)」です。■

常陸国一之宮「鹿島神宮(かしまじんぐう)」の創建は、神武天皇即位年の皇紀元年(西暦紀元前660)と伝わります。祭神は、武神の「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」。そのため鹿島神宮周辺は武芸が盛んとなり、剣聖・塚原卜伝(つかはらぼくでん)を生んでいます。

鹿島神宮は皇室、公家、武士に関わらず長く尊崇され、現在に至ります。本殿は国の重要文化財。宝物殿には、国宝・直刀「布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ、韴霊剣)」が納められています。

境内の鹿園には、奈良の春日大社から譲り受けた鹿がいます。Jリーグの鹿島アントラーズのチーム名「鹿の枝角(antler)」は鹿島神宮の神鹿(しんろく)に因んでいます。

『古事記』『日本書紀』によれば、武甕槌大神は、宇宙自然の創世に成りませる陰陽の神「イザナギ、イザナミ」の両神より生まれた火の神カグツチより誕生したとされています。即ち、原初の自然創世の頃に成りませる神ということです。
武甕槌大神は鹿島神宮の主神として祀られていることから「鹿島神(かしまのかみ)」とも呼ばれます。

「祭頭祭(さいとうさい)」は、奈良時代の頃、九州の壱岐・筑紫・対馬を守るために旅立った防人(さきもり)たちが、無事に帰れたことを祝ったことが始まりと伝わります。
子どもが扮する甲冑姿の大総督を先頭に、奈良時代風に唐服に似た伝来の装束に、色鮮やかな五色のタスキをまとい、6尺の樫棒を組み合わせたりしながら随所で円陣を組み、勇ましく馬簾や太鼓を打ち鳴らして神宮へ向かいます。国の選択無形民俗文化財になっています。

鹿島神宮
◇茨城県鹿嶋市宮中2306-1
◇JR「鹿島神宮駅」徒歩10分
◇高速バス「かしま号」(東京駅発)「鹿島神宮」下車
◇東関東自動車道「潮来IC」15分
◇公式サイト:https://kashimajingu.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

二十四節気「啓蟄」も過ぎ、日差しが暖かくなってきました。祭頭祭は鹿島地方に春を呼び、人びとの健康や豊作を祈る祭りです。
春から冬へ移り変わる今の季節には、日本海側に大雪が降ったり、不安定な天気が続きます。コロナやインフルエンザなどの感染症はもとより、急な気温の変化などでお風邪などお召しにならないよう一枚余分に持ってお出かけください。
皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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