2024.02.20
2月

令和6年(2024)2月24~25日 福井「勝山左義長まつり」です。

■2月24~25日 福井「勝山左義長まつり」です。■

福井奥越勝山市の春の奇祭「勝山左義長まつり」は、春呼び祭のひとつで小笠原公入部以来300年以上の歴史を誇り、地元では「さぎっちょ」と呼ばれ親しまれています。

「左義長(さぎちょう)」とは、小正月に行われる火祭りの行事のこと。日本全国で広く見られる習俗ですが、地方によって呼び方が異なります。東京では江戸時代、万治、寛文と、火災予防のために禁止されて以降、廃れてしまいました。

勝山左義長も、もともと毎年「小正月」の行事として、旧暦1月14日に行なわれていました。現在は、観光客や祭り主催者の利便を考慮して、2月の最終土曜日、日曜日に開催されています。

約6mの豪華な櫓(やぐら)を建てて、その上で赤い長襦袢で女装した男の太鼓の打ち手が、三味線、笛、鉦(かね、しょう)による軽快なリズムでお囃子に合わせて「左義長太鼓」と呼ばれる太鼓を叩きます。

太鼓には2人の奏者がつき、1人は単調な「地」のリズムを刻み、もう1人は踊るように浮いて独特の演技を見せます。太鼓は「打つ」とは言わず「浮く」と言います。浮き手には決まった演奏方法はなく、滑稽な仕草や表情で浮かれて「地」のリズムにのりながら独自の間合いでバチを操ります。太鼓の音が響かない様に太鼓半分に子どもや、若者に腰を掛けさせ、三人一体で浮く、勝山左義長独特の太鼓です。

2日目の夜、弁天河原緑地にて正月の松飾りやしめ縄を御神体(松飾り)に結び付け、一箇所に集めて狼煙を合図に一斉に点火します。これを「どんどやき」といい、火の神を送って五穀豊穣と鎮火を祈願します。2日間の祭りが終わり、松飾り、櫓、短冊等の後片付けも無事すんだ事を感謝する左義長本来の神事です。この火で体を暖めたり餅を焼いて食べると、その年は無病息災であるといいます。

勝山左義長まつり
◇福井県勝山市 市街地一円
◆奇祭「勝山左義長」と勝山市文化財のご紹介(勝山市):https://www.city.katsuyama.fukui.jp/kankou/sagityo/
◆勝山左義長まつり(福井県):https://www.fuku-e.com/event/detail_5046.html

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

春を迎える左義長祭りなどの火祭りは、江戸の度重なる大火、明治時代に旧暦から新暦に変わって、徐々に廃れてしまいました。
「勝山左義長まつり」は旧暦の正月飾りを御炊き上げする火祭りの伝統を色濃く残しています。

新型コロナ、インフルエンザなどが流行していています。うがい、手洗い、マスクの基本的な予防を心がけ感染を防ぎましょう。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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