■1月17日 太平山三吉神社「三吉梵天祭(みよしぼんでんさい)」です。■
霊峰「太平山(たいへいざん)」頂上鎮座の「三吉神社(みよしじんじゃ)」は、天武天皇白鳳2年(674年 ※異説あり)創建と伝わります。
古くより薬師の峰、修験の山としての「太平山信仰」と、力の神・勝負の神を崇める「三吉信仰」〔※〕がひとつになって、古来より勝利成功・事業繁栄の守護神として広く全国より崇敬を集めています。
秋田藩主・佐竹公累代の崇敬が篤く、また「戊辰の役」では、奥羽鎮撫総督・九條道孝(おううちんぶそうとく・くじょうみちたか)卿里宮に祈願されるなど霊験あらたかです。
三吉神社は日本全国各地、ブラジルサンパウロに祀られる三吉神社・太平山講・三吉講の総本宮として「みよしさん」「さんきちさん」と呼ばれ親しまれています。
御祭神は
「大己貴大神(おおなむちのおおかみ:「大国主命」「大黒さま」、国作りの神・縁結びの神・家庭円満の神)」
「少彦名大神(すくなひこなのおおかみ:病気平癒の神・医薬の神)」
「三吉霊神(みよしのおおかみ:秋田で生まれた守護神で、力の神・勝負の神・勝利成功・事業繁栄の神)」
を祀ります。
「梵天(ぼんでん)」とは、神の降臨される象徴で、依代(よりしろ)、神籬(ひもろぎ)、幣束(へいそく)、御幣(ごへい)であり、祭場の徴章です。
梵天は、ホウズキ、鉢巻、本体、中心の棒で構成され、御幣・お守りが付けられています。一般的な梵天は「竹で編んだカゴを、色彩豊かな布・錦で飾り付けたもの」が多く、その他、古式に則った稲穂で作られたものや、銭をさげたもの、御幣で作られたもの等さまざまな形態のものがあります。
「梵天祭(ぼんでんさい)」は江戸時代頃(開始年代不詳)に始まった秋田県固有の特殊神事で、梵天を神社に奉納します。「力の神」である三吉霊神にあやかろうと威勢よく先陣を競い、境内を激しくもみあいながら奉納する勇壮さが大きな特徴で、その力強さから「けんか梵天」とも呼ばれています。
〔※〕三吉信仰について:「三吉霊神」は力の神、勝負の神、破邪顕正の神である。曲がった事が大嫌いで、力持ち。弱きを助け、邪悪のものをくじく神様である。霊験談は数多いが、明治元年戊辰役の際の霊験はあらたかであり、神さまの御神徳に感謝した秋田藩主佐竹侯より太平山を遥拝する雪見御殿、すなわち現在の里宮の地を奉賽されたのである。(三吉神社HPより)
三吉神社
◇秋田県秋田市広面字赤沼3の2
◇JR「秋田駅」バス約10分、タクシー約6分
◇秋田自動車道「秋田中央IC」約8分
◇公式サイト:http://www.miyoshi.or.jp