2024.01.10
1月

令和6年(2024)1月14日 大阪「四天王寺どやどや」です。

■1月14日 大阪「四天王寺どやどや」です。■

「四天王寺(してんのうじ)」は、聖徳太子建立七大寺のひとつ。山号は荒陵山(あらはかさん)、本尊は「救世観音(ぐぜかんのん)」。「金光明四天王大護国寺(こうこうみょうしてんのうだいごこくのてら)」とも。

建立は、推古天皇元年(593)。日本書紀では、物部守屋(もののべのもりや)と蘇我馬子(そがのうまこ)の合戦の折り、崇仏派の蘇我氏についた聖徳太子が形勢の不利を打開するため、自ら四天王像を彫り、「もし、この戦いに勝たせていただけるなら、四天王を安置する寺院を建立しましょう」と誓願。勝利の後、その誓いを果すために建立したと伝わります。

宗派はもともと天台宗に属していましたが、日本仏教の祖とされる聖徳太子建立の寺で、「日本仏教の最初の寺」として、既存の仏教の諸宗派にはこだわらない全仏教的な立場から、昭和21年(1946)和宗総本山として独立宣言を出しています。

四天王寺では、元旦から始まる修正会(しゅしょうえ)の結願日に、六時堂(ろくじどう)の堂内にて僧侶による天下泰平・五穀豊饒祈願の「修正会結願法要(しゅしょうえけちがんほうよう)」が厳粛に執り行われます。

◆どやどや◆
堂前には、褌(ふんどし)・鉢巻き姿の若者たちが集まり、法要中に祈祷された「牛王宝印(ごおうほういん)」という魔除けの護符を奪い合うという勇壮なお祭りが行われます。この祭りを「どやどや」といいます。参詣者には牛王宝印楊枝が授与されます。

◇札所◇聖徳太子霊跡1番、新西国三十三箇所1番、近畿三十六不動尊1番、法然上人二十五霊跡6番(六時堂)、西国薬師四十九霊場16番、摂津国八十八箇所25番、西国三十三箇所番外、神仏霊場巡拝の道第43番

和宗総本山 四天王寺
◇大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
◇環状線・地下鉄御堂筋線・谷町線「天王寺駅」徒歩12分
◇地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」徒歩5分
◇近鉄南大阪線「大阪阿倍野橋駅(あべの橋駅)」徒歩14分
◇公式サイト:https://www.shitennoji.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

四天王寺が聖徳太子建立七大寺(しょうとくたいしこんりゅうしちだいじ)のひとつとあります。
他の6寺の所在が気になります。
①法隆寺(別名:斑鳩寺/奈良県斑鳩町)
②四天王寺(大阪市天王寺区)
③橘寺(奈良県明日香村/聖徳太子誕生の地)
④中宮寺(法隆寺に隣接/奈良県斑鳩町)
⑤法起寺(旧・池後尼寺:奈良県斑鳩町)
⑥広隆寺(元・蜂丘寺:京都市右京区)
⑦葛城寺または葛城尼寺(現在は廃寺/和田廃寺:橿原市、尼寺廃寺:香芝市、朝妻廃寺:御所市の3か所が候補)

それぞれに聖徳太子ゆかりの像が安置されています。
そろそろ正月気分から現実に戻ったところだと思います。寒さが一段と厳しくなって日本海側では大雪が降る季節です。
皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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