2024.01.10
1月
雑節・歴注・撰日

令和6年(2024)1月14日「十四日年越し」 1月15日「小正月 小豆がゆ」です。

■1月14日「十四日年越し」 1月15日「小正月 小豆がゆ」です。■

十四日年越しとは「小正月(こしょうがつ)」の前日にあたり、年越しの日として祝います。明けると小正月です。旧暦の正月15日(あるいは14~16日)をいいます。

元日を「大正月(おおしょうがつ)」と呼ぶのに対する呼び名で、近畿では「女正月」ともいいます。

月の満ち欠けを日付の基準にした「旧暦」では、一年の最初の満月の日「旧暦1月15日」が正月でした。しかし、「新暦」が採用されてからは、1月1日を一年の初日としました。そこから「元日を大正月」「15日を小正月」と呼ぶようになりました。

大正月の「門松」に対して、小正月には「餅花や削り花」などを飾ります。餅花とは、餅を薄くのばして丸く平たく切って彩色したもの。削り花とは、神仏などに供える飾り棒のことです。「花正月」とも呼びます。

◇小豆がゆ◇
五穀豊穣を願う農耕儀礼のひとつとして、小正月の朝、「小豆がゆ」を食す習わしがあります。古く『土佐日記』や『枕草子』などにも、小豆がゆを食べたことが記されています。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

旧暦から新暦を採用してからの慣習で、明治以降の暦に載りました。皆様、15日に小豆がゆを食して『枕草子』の時代に思いをはせましょう。
一日でも歴史を感じることも余裕のひとつです。
筆者敬白

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