■1月10日「110番の日」です。■
1月10日は「110番の日」です。110番の適切な使用を推進し理解と認識を深め、社会意識の高揚を図ることを目的として設けられた記念日です。
「110番の日」は昭和60年(1985)12月に警察庁が定めました。「110番」を1月10日に語呂合わせをした記念日の一例です。1月10日という日付自体には緊急通報制度などとは全く関係がありません。記念日「119番の日」は1月19日ではなく11月9日です。
ちなみに110番をはじめとする緊急通報制度が出来たのは昭和23年(1948)10月1日です。
110番は、事件・事故等、緊急時に警察に通報するための緊急通報ダイヤルです。110番受理件数は年間約850万件で、3.6秒に1件の割合(令和3年)で通報が寄せられていますが、そのうち約2割が緊急性のない通報(問合せ、相談、いたずらなど)だそうです。
◆110番痛報の8割が「くだらない内容」 通報する側の理屈に迫る(日刊SPAより)
道を聞く、目が合う、自転車で追い抜くなど、ごく普通の行動が通報され、警察の安全情報に掲載されてしまう事態が昨今、多発している。なぜそんなことで通報するのか。片っ端から通報する人々の異常な論理とは…
主婦の片山洋子さん(仮名)は、こう話す。「娘が帰宅途中、ゲーセンの前でたむろしていたガラの悪い男たちが、娘を見ながらコソコソと笑いあっていたそうです。目をつけられて、後日襲われでもしたらーと思って通報しました」
凶悪事件が多発している昨今、子供が被害に遭う前に犯罪の芽を潰しておきたい親心は理解できる。だが、
「毎日似たような服を着て同じ時間にきっかり帰ってくる30代後半ぐらいの隣の男性。しかし、ある日いつもの時間を大幅に過ぎて帰ってきたので通報しました」(大橋信吾さん・仮名・44歳)という言い分は謎である。
「だって、いつもと違うのは怪しいに決まってる。星島(※2008年、マンションの隣人女性を自宅に引きずり込み殺害、遺体を解体し遺棄)みたいなことがなきにしもあらずでしょ」
特に事件や事故への緊急性がなく、本来は110番にかける用件ではない苦情や問合せ、要望が増え続けています。緊急な対応を必要としない相談などでの110番通報が増えると、緊急を要する通報への対応が遅れる原因になります。
警察庁は、緊急性があるのか判断できない時、犯罪や事故にあたるのかわからない時は 警察相談専用電話「#9110」番 を利用するよう呼びかけています。相談内容に応じて相談窓口などの紹介をしています。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
「110番の日」にあたり緊急通報制度の適切な利用を心がけたいものです。
「小寒」をすぎ寒さ本番の今日この頃です。
お風邪などお召しにならないよう、お体ご自愛専一の程
筆者敬白