2024.01.05
1月

令和6年(2024)1月9~11日「十日戎(とおかえびす)」です。

■1月9~11日「十日戎(とおかえびす)」です。■

十日戎(とおかえびす)」は、漁業の神、商売繁盛の神、五穀豊穣の神として有名な「七福神」のえびす様を祀るお祭りです。大阪市の今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)の十日戎は、9日の宵宮祭「宵えびす」、10日「本えびす」、最終日11日「残えびす」の3日間にぎやかに行なわれます。

「えびす」は「恵比寿」「戎」「夷」などと称され、「えべっさん」と呼ばれて親しまれています。その姿は左脇に鯛を、右手に釣竿を持っています。
もともと漁業の守り神で、海からの幸をもたらす神を象徴しています。いつしか福徳を授ける神、商業の繁栄を祈念する神として、厚く信仰されるようになりました。

大阪では古く江戸時代の昔から、毎年1月9日の「宵戎」には雑喉場魚市場(ざこばうおいちば)が、えびす様に縁が深い「大鯛(雌雄一対)」を今宮戎神社に奉献し、大漁と商売繁盛を祈願するのが吉例になっていました。明治から昭和前期にかけては、もっとも盛大に美しく飾った「献鯛行列」が厳粛に繰り広げられました。
現在では、雑喉場魚市場の流れを継承する大阪木津市場の人々によって「十日戎献鯛神事」が奉納されています。300年来の由緒ある古式作法にのっとり、縁起の良い鯛の初セリも境内で賑々しく行われます。

また、10日に行なわれる「宝恵かご(ほえかご)」の行列も見どころです。芸妓衆を乗せた20挺近くの籠が、囃子山車、歌鳴物入りで繰り込みます。200年以上前、大阪ミナミの芸妓衆が派手にカゴを繰り出して今宮戎神社に参詣したことが始まりだそうです。明治から昭和の戦前には、100挺ものカゴが華麗を競ったといいます。

十日戎では「福笹」といって、笹にえびす様のお札、鯛や小判などの福々しい飾り「吉兆(きっちょう、きっきょう)」を付けた縁起物が授与されます。

今宮戎神社
◇大阪府大阪市浪速区恵美須西1丁目6番10号
◇御堂筋線「大国町駅」徒歩5分
◇堺筋線「恵美須町駅」徒歩5分
◇南海高野線「今宮戎駅」すぐ
◇阪堺線「恵美須町駅」徒歩5分
◇JR「新今宮駅」徒歩10分
◇公式サイト:https://www.imamiya-ebisu.jp
◆「十日戎」:https://www.imamiya-ebisu.jp/toukaebisu

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

関西では一般的な「えべっさん」です。七福神の「えびす様」のご利益拝受の神事です。境内、付近路上で流される「商売繁盛、笹持ってこい」のお囃子は耳に残ります。
活気はあっても「小寒」から「大寒」の最中です。お出掛けになってお風邪などお召しにならないようお体ご自愛専一の程
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: