2023.12.30
1月
雑節・歴注・撰日

令和6年(2024)1月1日「初子(はつね)」です。

■1月1日「初子」です。■

初子(はつね)」とは、その年の初めての「子(ね)」の日のことを指します。子(ね)はねずみに通じて大黒天のお使いとされています。この日、大黒天を祀る社寺で行われる縁日のことを「初子祭(はつねさい)」といい、初詣の人びとで賑わいます。

大黒天」は、天部(てんぶ)〔※〕と言われる仏教の守護神のひとりで、軍神・戦闘神、富貴爵禄の神または厨房・食堂の神ともされます。

「大黒」の「だいこく」が「大国」に通じるため、古くから神道の神である「大国主命」と混同され、習合して、破壊と豊穣の神として信仰されました。時代とともに豊穣の面が強く残り、「七福神の一柱」である大黒様として知られる食物・財福を司る神となりました。

大国主の神話では、スサノオの策略によって焼き殺されそうになった折り、鼠(ねずみ)が助けたということから、鼠が大黒天の使いであるとされます。

※天部(てんぶ):特に密教における神々を意味する。ほとんどは、古代インドの神々が密教に取り入れられ、仏の守護神である護法善神となったもの。代表するものに、梵天、帝釈天、持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)の四天王、弁才天(弁財天)、大黒天、吉祥天、韋駄天、摩利支天、歓喜天、金剛力士、鬼子母神(訶梨帝母)、十二神将、十二天、八部衆、二十八部衆他がある。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

「子(ね)」といえば大黒天です。大黒天は俵の上で「打ち出の小槌(うちでのこづち)」を持っていて、ネズミを従えているといったイメージです。七福神に数えられていて豊穣の神として知られています。古代では軍神・戦闘神、富貴爵禄だったとは驚きです。ともあれ、本年初めての「子」の日です。大黒様にお出かけましょう。
冬から立春の頃、体調を崩しやすい時期です。コロナやインフルエンザの影響も広がっています。体調管理には気を付けてお体ご自愛専一の程
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: