2023.12.17
12月

令和5年(2023)12月21日「納めの大師(おさめのだいし)」です。

■12月21日「納めの大師」です。■

弘法大師空海を信仰する大師信仰は、高野山四国八十八ヶ所霊場巡り、各地にある厄除けお大師さまなど、現代社会で各地に広まっています。

弘法大師は、承和2年(835)3月21日に入寂(にゅうじゃく)〔※〕したので、真言宗の各寺院では忌日の3月21日に御影供(みえく)〔※〕を行い、毎月21日を「縁日」としています。
納めの大師」とは、その年の最後の弘法大師空海の縁日を指します。「終い弘法(しまいこうぼう)」「果の大師(はてのだいし)」などともいいます。

納めの大師の日には、商売繁盛を祈願し、境内には熊手達磨などをはじめ様々な品を売る露天が立ち並びます。自然食、健康食品の市も立ち、わかめ、おひたし豆、乾し小魚類、川えび、山くらげ、乾燥いも、黒糖、漬物などの店がずらりと市を作っていて、参詣者が高年齢であることを物語っています。

※入寂(にゅうじゃく):肉体をもってこの世に現れた仏陀(お釈迦様)が涅槃(ねはん)に入ること。「示寂」「入滅」ともいう。または、徳の高い僧侶が死ぬこと。

※御影供(みえく):空海のご遺徳をしのび報恩感謝する法要。延喜10年(910)、東寺の灌頂院(かんじょういん)で始まった。

京都「東寺(とうじ)」の「終い弘法」は、北野天満宮の「終い天神(12月25日)」と並び称され、大変賑わいます。関東では「西新井大師」や「厄除け川崎大師」が有名で、前夜からたくさんの参拝者で賑わいます。

東寺(とうじ)
毎月21日は弘法大師の縁日とされ「弘法市(こうぼういち)」が開かれます。この市は俗に「弘法さん」と呼ばれて親しまれ、特に12月21日の「終い弘法(しまいこうぼう)」と1月の「初弘法(はつこうぼう)」は多くの人々でにぎわいます。
◆京都府京都市南区九条町1番地
◆公式サイト:https://toji.or.jp

西新井大師(にしあらいだいし)
「東京で最後の熊手市」が境内で開催されます。
◆東京都足立区西新井1丁目15-1
◆公式サイト:https://www.nishiaraidaishi.or.jp

川崎大師
境内の特設道場で、1年間ご利益をいただいたお護摩札、お守りに感謝をする「お焚き上げ法楽(おたきあげほうらく)」を捧げます。
◆神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
◆公式サイト:https://www.kawasakidaishi.com

高野山金剛峯寺(こうやさん こんごうぶじ)
◆和歌山県伊都郡高野町高野山132
◆公式サイト:https://www.koyasan.or.jp

高野山金剛峯寺 東京別院(高輪結び大師)
弘法大師の御影を安置し、恩徳報謝のために厳修する法要「御影供(みえく)」を行ないます。
◆東京都港区高輪3丁目15-18
◆公式サイト:https://www.musubidaishi.jp

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: