■12月8日「成道会(じょうどうえ)」です。■
「成道会(じょうどうえ)」とはお釈迦様が菩提樹の下で悟りを得たことを記念して行う法会です。「臘八会(ろうはちえ)」とも呼びます。日本や中国では12月8日が一般的です。
仏教の修行を積んで悟りを開くことを「成道」といいます。「道」とは「さとり」の意です。悟りを開いて仏と成ることは、すなわち「成仏」であり、また「得仏(とくぶつ)」「成正覚(じょうしょうがく)」などともいいます。
「八相成道(はっそうじょうどう)」とは、お釈迦様が生涯で示した8つの大きな出来事(八相)のうちで、「成道」がとくにその中心をなす重要なできごとであることを表しています。
ゴータマ・シッダールタ(お釈迦様)は35歳のときにブッダガヤの菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟りを開きブッダ(覚者)となったと伝えられています。お釈迦様が開いた悟りとは、一切の法を知り尽くす完全で最上の悟りです。その仏の悟りのことを「無上正覚(むじょうしょうがく)」「無上正等覚(むじょうしょうとうがく)」「無上菩提(むじょうぼだい)」などといいます。
南方の仏教諸国ではベーサーカ月(インド暦第2月で、太陽暦4~5月にあたる)の満月の日が成道の日とされています。
「成道会」は「灌仏会(かんぶつえ)」「涅槃会(ねはんえ)」とともに「三仏会」のひとつで、釈迦の三大法会として重んじられています。
禅宗寺院では12月1日から8日「成道会」の朝までの7日間、不眠不休の座禅が行われます。この間の座禅を「接心(せっしん)」ともいいます。
この日、臘八粥(ろうはちがゆ)といって粥に昆布、串柿、菜などを入れたものを食します。