■10月14日 岩手釜石「曳き船まつり」、13~15日「釜石まつり」です。■
釜石「尾崎神社(おざきじんじゃ)」は、祭神に日本武尊(やまとたけるのみこと)、綿津見神(わたつみのかみ)、閉伊頼基(へいよりもと)公を祀ります。
奥の院・奥宮・里宮から成り立ち、「おさきさん」と呼ばれ親しまれ、漁業・農業・商業・工業を営む人々から篤く信仰されています。
境内にある「釜石鎮魂社」は、国難に殉じた諸霊をはじめ、大東亜戦争の釜石鉄砲射撃において絶命された人の慰霊のため、平成元年(1989)に造営されました。
◇曳き船まつり
「曳き船まつり」は、年に一度奥宮より御神体を船にて奉迎し、奥宮御旅所へ参るお祭りで、東北で最も古い船祭りと伝わります。先達露払い年行司太神楽船・御座船(お召船)、供奉船が船列を整え、湾内3周の海上渡御が盛大に行われます。
曳舟にてお迎えした御神体は翌日、大神輿に遷されます。総勢100名の担ぎ手の奉仕の下、年行司太神楽の露払い・釜石虎舞の供奉・町内奉納山車行列にて市内を巡幸します。終えて再び神輿を替え、奥宮にお送します。
尾崎神社
◇本宮:岩手県釜石市平田7-130
◇里宮:岩手県釜石市浜町3丁目23
◇釜石まつり
「釜石まつり」は、古くから伝わる尾崎神社の祭典と釜石製鐵所の守護神社である「山神社(さんじんじゃ)」の祭典を合同で開催するおまつりです。昭和42年(1967)から「釜石まつり」となりました。毎年10月第3日曜日を含む金・土・日曜日に開催されます。
中日の土曜日には「曳き船まつり」。最終日の日曜日には、市内目抜き通りを虎舞や神楽、山車、手踊りのほか両神社の神輿が渡御します。お囃子の音が街中に響き、もっとも釜石らしい、にぎやかなお祭りです。
◆詳細は……釜石観光物産協会:https://kamaishi-kankou.jp
◇釜石製鐵所山神社
◇岩手県釜石市桜木町1-5-1
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
東日本大震災の被災地で、復興も順調で震災前同様規模の祭礼です。とはいっても東日本大震災の傷跡は深いものです。
釜石の方々の心意気での開催です。是非復興した釜石を見に観光にお出かけ下さい。
時節柄、お体ご自愛専一の程
筆者敬白