■10月9日「国際文通週間」です。■
「国際文通週間(International Letter Writing Week)」の理念は「世界の人々が文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献しよう」です。
昭和32年(1957)にカナダのオタワで開催された第14回万国郵便連合大会議でキャンペーン設置が決議されました。
国際文通週間は国際的に共通した週間で、万国郵便連合</(UPU)結成日とほぼ同じ時期10月9日を含む1週間に設定されている国が一般的です。
日本やタイ王国では国際文通週間をテーマに毎年、記念切手が発売さます。日本は昭和33年(1958)から毎年記念切手が発行されています。
日本の国際文通週間切手は、当初は手紙をテーマとした切手を単発で発行される予定でしたが、歌川広重の東海道五十三次「京師(けいし)」が採用されたことから好評を博し、以来毎年発行されている恒例のシリーズ切手となりました。
「世界の人々と文通する」キャンペーンなので、発行される切手の額面は国際郵便料金に対応しています。また切手には”International Letter Writing Week”の英文が入っているほか、発行した年号が西暦で入れられています。
なお、日本切手には元号法が制定された昭和54年(1979)以降は切手発行年を西暦と元号とが併記されています。現在も国際文通週間記念切手は西暦のみで表記されているのですが、シートの余白には発行年月日が元号で表記されています。
▼日本の国際文通週間切手のテーマ変遷
1958年~1962年:歌川広重「東海道五十三次」
1963年~1969年:葛飾北斎「冨嶽三十六景」
1970年~1972年:明治文明開化期の錦絵
1973年~1981年:鳥を描く大和絵
1982年~1987年:日本人形
1988年:歌舞伎の役者絵
1989年~1993年:絵巻物
1994年~1995年:屏風絵
1996年~1999年:花鳥画と浮世絵
2000年~2009年:「東海道五十三次」
・2006年は国際連合加盟50周年記念オリジナルデザイン
2010年~2012年:日本画の美女作品
2013年~:「東海道五十三次」(2014年以降は東海道五十三次以外の歌川広重の作品も採用)
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
10月に入り「国際文通週間」は、二十四節気の「寒露」の次の日です。秋の気配が本格化します。季節の変わり目で、急に冷え込んで一日中寒い日もあり、体調を崩し易い季節です。
お風邪などお召しにならないようお体ご自愛専一の程
筆者敬白