■8月12~15日「徳島、阿波おどり」です。■
「阿波おどり(あわおどり)」は、400年の伝統を持つ徳島県内各地の市町村で開催される盆踊りです。最も賑わいを見せるのが徳島市の阿波おどりで「四国三大祭り」「日本三大盆踊り」のひとつに数えられます。
▼四国三大祭
・阿波おどり(徳島)・よさこい祭り(高知)・新居浜太鼓祭り(愛媛、新居浜)
▼日本三大盆踊り
・阿波おどり(徳島)・郡上おどり(岐阜)・西馬音内盆踊り(秋田、羽後町)
大正年間、徳島藩主・蜂須賀家政が阿波25万7千石の大守として入国し徳島城を築いた際、祝いの酒に酔った城下の人々が、夜の更けるのも忘れて踊り歩いたのが、阿波おどりの起源といわれています。その独特の流し踊りは、疫病神送りにも通じるものがあります。
阿波おどりのルーツは、京都で流行っていた風流踊り、精霊踊り、念仏踊りを原形として、歌舞伎での舞に藍商人が覚えてきたお座敷芸、三味線流しなどの芸能が混在して出来上がったといわれています。
阿波おどりは「連」というグループごとに踊ります。男女によって踊り方が異なり、女性は浴衣に網笠を深く被り下駄を履いて優雅に踊ります。男性は半天(法被)を着て踊る半天踊り・浴衣を尻からげに着て踊る浴衣踊りなど、腰を落として豪快に踊ります。男性が女踊りを踊ることはタブーとされています。
三味線・笛・太鼓・鉦・横笛などが奏でる2拍子の賑やかなリズムに乗って、いくつもの連が町中を練り歩きます。
調べてみると奥の深い阿波おどりです。
♪偉い奴ちゃ偉い奴ちゃよいよいよいよい踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん♪と唄われる「よしこの節」が有名ですが、「ヤットサーヤットサー」という掛け声のほうが多用されています。
徳島市の人口は26万人ほどですが、この4日間で100万人の人出があるほど。リオのカーニバルと並び称されるほど、世界的な踊りの祭典になっています。
2023 阿波おどり公式サイト(徳島市):https://www.awaodorimirai.com
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
阿波おどりをはじめとして、盆踊りや火祭り、七夕などお盆行事から変化した祭礼が多い時期です。
7月後半からの火祭りで「迎え火」をして、魂を慰める盆踊りや豪華な山車が有名な祭礼もあります。「送り火」のから発展した「京都大文字焼き」をはじめ、各地で山焼きなどこれから斎行されます。夏祭りと盂蘭盆行事は、ともに先祖の供養する祭礼です。
阿波おどりにお出かけの方、今年も気温が高く、熱中症の被害が報道されています。帽子、水分補給を忘れずにご準備ください。西日本を中心に線状降水帯が発生しています。雨具のご用意も忘れずに。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白