「土用の丑の日」「土用の二の丑」…土用といえば鰻の蒲焼を思い浮かべます。
蒲焼が普及したのは江戸時代のことです。江戸時代後期に、あの平賀源内が鰻屋に頼まれて「土用の丑の日に鰻を食べると暑さ負けせず夏バテしない」と江戸中に宣伝したところ大変流行しました。
また、万葉集にも鰻が登場しますが、この頃は蒲焼きではなく単にに焼いて食べていたようです。
今回の「土用の丑の日」は7月30日(日)です。「二の丑」にあたる日は今回はありません。
「鰻(うなぎ)」の語源は「胸黄(むなぎ)」から。鰻の調理方法は、東京では「切腹」をイメージするというので腹を切るのを嫌い、背剥きにします。
大阪では腹剥きで、焼き方も異なっています。
大阪では鰻のことを「う」といいます。
そして鰻丼のことを「まむし」といいます。これは、ご飯とご飯の間に鰻を挟んでマブシて食すからで、蛇のマムシに似ているからという理由ではありません。
いつしか「マブシ」が「マムシ」に変化したものです。
◆◆◆◆編修後記◆◆◆◆
夏から秋にかけての「土用の丑の日」です。
やはり季節は違っても滋養には鰻です。暑さから体調を崩しやすい時期です。
季節の変わり目です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白