2023.06.16
6月

令和5年(2023)6月19日「桜桃忌(おうとうき)」です。太宰治の命日とされています。

■6月19日「桜桃忌(おうとうき)」です。■

桜桃忌(おうとうき)」とは、太宰治の命日とされています。「桜桃」は、死の直前に刊行した作品集のタイトル『櫻桃』と、入水した季節からといわれています。

遺書を残して姿を消した太宰が発見されたのは、奇しくも彼の39才の誕生日にあたる昭和23(1948)年6月19日の朝。山崎富栄と共に玉川上水で入水したと見られる場所(玉川上水)から2キロの下流で遺体で発見され、この日が命日となりました。

主な作品に、『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『斜陽』『人間失格』など。その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに「新戯作派」「無頼派」と称されていました。

生前の太宰治本人の希望から、三鷹の禅林寺に、尊敬していた森鴎外の墓と向かい合わせに建てられています。この日、禅林寺では「偲ぶ会」が行なわれます。

禅林寺
◇東京都三鷹市下連雀4-18-20
◇公式サイト:http://www.zenrinji.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

この日が命日だとお考えの方も多いでしょう。「桜桃忌」は正確には遺体が発見された日であり、太宰の誕生日なのでした。実際に亡くなったのは13日か、遅くても14日未明であろうとされています。
これを機会に太宰治の著書に触れてみましょう。
筆者敬白

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