2023.06.08
6月
雑節・歴注・撰日

令和5年(2023)6月11日「入梅(にゅうばい)」です。

■6月11日「入梅(にゅうばい)」です。■

6月11日12時46分「入梅」です。入梅(にゅうばい)とは、雑節のひとつで「梅雨の季節に入る日」を指します。「つゆいり」「ついり」とも言い、暦の上では太陽が黄経80度の点を通過した日を指します。
夏至を中心に約30~40日間「梅雨期」に入りますが、実際の「梅雨入り」とは関係なく、「入梅」は暦の上でのことで、毎年一定ではありません。

現在は、気象庁本庁、管区気象台、地方中枢観測所の観測及び予報に基づいて「梅雨入り」を発表していますが、「梅雨入り宣言」をいつ発表するか迷っていることからも判断のむずかしさがわかります。

旧暦では、梅雨入りを5月節「芒種(ぼうしゅ)の後の壬の日(みずのえのひ)」とし、梅雨明けを「小暑(しょうしょ)の後の壬の日」とする、としていました。
しかし、南北に長い日本では、年や地方によって差が出てしまいます。農家にとって梅雨入りを知ることは、田植えの日取りを決めるのに大変重要でしたので、暦の上で「暦日(れきじつ)」すなわち基準日として設けられました。

北海道では梅雨がありません。梅雨に似た悪天候が2週間ほど続く時期もあり、これを北海道の旧地名を使い「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼び、蝦夷梅雨期間中の肌寒い気候を特に「リラ冷え」と呼んでいます。

「入梅」の語源は、梅の実が熟する頃に雨季に入ることから。またこの頃は湿度が高く、カビが生え易くなることから「黴雨(ばいう)」と言われ、ここから「梅雨(ばいう)」に変化したともいわれています。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

暦の上では6月10~11日ごろが梅雨入りです。古くは雷が天を覆い尽くすと、梅雨が明けて夏本番ですとコメントしたいところですが、近年の夏は暑さを超えて酷暑の夏が続いています。日本は亜熱帯になってしまったのでしょうか。
毎年のことですが、学校給食やナマ物の食中毒が報道されています。食べものの傷みやすい時期です。特に調理を生業にする方はくれぐれも注意しましょう。
朝晩は冷え込む事があります。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: