■9月24日「結核予防週間」「世界結核デー」です。■
厚生労働省では、毎年9月24日~30日を「結核予防週間」と定めて、結核に関する正しい知識の普及啓発を図ることとしています。
結核予防会では周知ポスターやパンフレット「結核の常識」等を作成配布するとともに、「全国一斉複十字シール運動キャンペーン」として全国各地で街頭募金や無料結核検診、健康相談等を実施して、結核予防の大切さをお伝えしています。
“Unite to End TB” 結核流行の終息のために団結しよう!
3月24日は「世界結核デー」です。細菌学者ロベルト・コッホ博士が明治15年(1882)に結核菌の発見を発表した日にちなみ、平成9年(1997)の世界保健総会で制定されたものです。
世界各地で結核予防の啓発活動が行われます。
世界で新たに結核を発病する人は年間960万人、結核で命を落とす人は150万人と推定されています。結核は低・中所得国を中心に、特に貧困層など社会的弱者と呼ばれている人々の中でまん延しています。また、治療が難しい多剤耐性結核やアフリカにおける結核とHIV/エイズの重複感染も世界的な課題となっています。
このような状況の中、平成27(2015)年9月に国連で採択され、地球規模課題への取り組みに向けて国際社会共通の目標となった「持続可能な開発目標」の中では、2030年までに結核の世界的流行を終息する、という大きな目標が掲げられました。
国境のない感染症、結核の流行の終息を実現するために、世界のあらゆる関係者が一体となって取り組むことが求められています。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
近年、ご年配の方が、お孫さんに結核をうつしてしまった。といった記事が報道されていました。日本では結核撲滅宣言後の発症には医療機関の対応が遅れるケースのあり、感染症撲滅のむずかしさを物語っています。正しい知識が感染を防ぎます。
筆者敬白