土用といえば「土用の丑の日」、鰻の蒲焼を思い浮かべます。
蒲焼が普及したのは江戸時代のことです。江戸時代後期に、あの平賀源内が鰻屋に頼まれて「土用の丑の日に鰻を食べると暑さ負けせず夏バテしない」と江戸中に宣伝したところ大変流行しました。
また、万葉集にも鰻が登場しますが、この頃は蒲焼きではなく単にに焼いて食べていたようです。
今回の「土用の丑の日」は7月23日(土)で、「二の丑」は8月4日(木)です。
「鰻:うなぎ」の語源は「胸黄:むなぎ」から。鰻の調理方法は、東京では「切腹」をイメージするというので腹を切るのを嫌い、背剥きにします。
大阪では腹剥きで、焼き方も異なっています。
大阪では鰻のことを「う」といいます。
そして鰻丼のことを「まむし」といいます。これは、ご飯とご飯の間に鰻を挟んでマブシて食すからで、蛇のマムシに似ているからという理由ではありません。
いつしか「マブシ」が「マムシ」に変化したものです。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
夏から秋にかけての「土用の丑の日」です。
やはり季節は違っても滋養には鰻です。
今年は梅雨が明けてからの線状降水帯出現によって各地で土砂崩れや水害です。暑さから体力が崩しやすい時期です。
季節の変わり目です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白