■3月18~23日「石川、気多大社 おいで祭」です。■
能登国一宮「気多大社:けたたいしゃ」は、大己貴命(おおなむちのみこと=大国主神)を祀る旧国幣大社で、旧称「気多大神宮」。正式には「氣多大社」。本殿左右に若宮神社と白山神社があります。
大己貴命が出雲から舟で能登に入り、国土を開拓したのち、守護神として鎮まったと伝わります。崇神天皇のときに社殿が造営されました。
奈良時代には「北陸の大社」として京にも名が伝わり、万葉集に越中国司として赴任した大伴家持が参詣した際「之乎路から直超え来れば羽咋の海朝凪ぎしたり船楫もがも」と詠んだ歌があります。
前田利家をはじめ、歴代の藩主が崇敬し、社領三百五十石を寄進。祈願祈祷はもとより、しばしば社殿の造営がされました。(本殿、拝殿、神門、摂社白山神社、神庫、随身門など)加賀藩の保護した社叢には「奥宮」が鎮座し、「入らずの森」と呼ばれる聖域となっています。
「おいで祭」とは、「平国祭」のことです。「寒さも気多のおいでまで」といわれ、神が民衆の中においでになり一体となる能登の春祭りのことをいいます。
石川県七尾市の所口にある「気多本宮」(能登生國玉比古神社)へ渡御する神幸祭で、3月18日から23日までの6日間行なわれます。神輿は羽咋・鹿島郡内の二市五町を回り、長い行列が早春の能登路を巡行します。
気多大社(けたたいしゃ)
◇石川県羽咋市寺家町ク1
◇JR七尾線「羽咋駅」~バス
◇北陸自動車道~能登有料道路「柳田IC」10分
気多大社HP:http://www.keta.jp/honden/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
石川県能登の春祭りです。「暑さ寒さも彼岸まで」ならぬ「寒さも気多のおいでまで」とはローカル色豊かなコメントです。ちなみに3月18日から「春の彼岸」です。
おいで祭りの期間中に「春分」を迎えます。本格的な春はこれからです。
季節の変わり目です。時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白