2022.01.23
1月

令和4年(2022)1月26日 道元禅師誕生会 です。

■1月26日「道元禅師誕生会」です。■

30_35.jpg曹洞宗の開祖「道元:どうげん」は、鎌倉時代初期の禅僧。宗内では「高祖」と尊称され、一般には「道元禅師:どうげんぜんじ」※と呼ばれます。晩年に希玄(きげん)という異称も用いていました。日本に歯磨き洗面、食事の作法や掃除の習慣を広めたといわれます。

俗性源氏、村上天皇九代※の後胤(こういん)内大臣「久我通親:こが みちちか」公を父とし、摂政松殿(藤原基房・ふじわらもとふさ)公の娘を母として、正治2年(1200)1月2日京都に誕生。3歳で父を失い、8歳で母の亡に逢い、世の無常を感じて13歳の春に比叡山横川般若谷※に出家しました。

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真の仏法を学ぶには中国(宋)で学ぶしかないと渡宋。天童山景徳寺の「如浄禅師」※に入門し修行。南無釈迦牟尼仏※として釈迦を本尊と仰ぎ、ひたすら坐禅に打ち込む「只管打坐:しかんたざ」※の修行に打ち込み、天童如浄※より印可を受け、4年余の滞在を終えて帰国。

日本へ戻った道元は「建仁寺」※に住し、のちに深草に「興聖寺」を建立して説法と著述に励みます。「白山信仰」※に関連する「吉峰寺」(天台寺院)に移り、ひと冬を過ごしますが、翌年には里に近い土地に「傘松峰大仏寺」を建立。これが「永平寺」の開創で、寛元4年(1246)に山号寺号を「吉祥山永平寺」と改めました。
この日、曹洞宗では高祖道元の誕生会が行われます。

※道元禅師(どうげんぜんじ/正治2年(1200)-建長5年(1253)):鎌倉時代の禅僧、曹洞宗の開祖。晩年、希玄と称した。承陽大師。道元禅師とも呼ばれる方が一般的
※村上天皇(むらかみてんのう/延長4年(926)- 康保4年(967)):在位/天慶9年(946)- 康保4年(967)第62代天皇、諱(あざな)は成明
※後胤(こういん):子孫。後裔(こうえい)
※比叡山横川般若谷(ひえいざんよこかわはんにゃだに):横川は比叡山北側に位置し、西塔から峰通を進むとある般若如法塔を建立したことから修行の場、良源、源信、親鸞、日蓮、道元らが修行をしたとある。
※如浄禅師(にょじょうぜんじ):天童如浄参照
※只管打坐(しかんたざ):禅語、「只管」はひたすら、ただ一筋に一つのことに専念すること。「打坐」は座ること、座禅をすること。
※天童如浄(てんどう にょじょう/隆興元年(1163)-紹定元年(1228)):中国南宋の曹洞宗の僧。俗姓は兪。字は長翁。明州鄞県葦江の出身。天童山景徳寺の第31世住職、『如浄禅師語録』が伝わる。日本曹洞宗の開祖道元の師。
※建仁寺(けんにんじ):京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山寺院。山号を東山(とうざん)本尊は釈迦如来、開基(創立者)は源頼家、開山は栄西禅師
※白山信仰(はくさんしんこう):加賀国、越前国、美濃国(現石川県、福井県、岐阜県)にまたがる白山に関わる山岳信仰

永平寺
◇福井県永平寺町志比5-15
◇参考Web:http://www.mitene.or.jp/~katumin/

總持寺
◇神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-1
◇公式Web:http://www.sojiji.jp/

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