■1月24日「東京、巣鴨とげぬき地蔵尊大祭」です。■
萬頂山「高岩寺:ばんちょうざん こうがんじ」は曹洞宗の寺院で「とげぬき地蔵」と呼ばれ有名です。
江戸時代の頃、武士の田付又四郎の夢枕に立った「地蔵観音のお告げ」によって地蔵尊の姿を描いた紙を川に流すと、たちまち妻の病が回復したと伝わります。
これが「御影」の始まりとされ、毛利家の女中が針を誤飲し、御影を飲み込んだところ、針を吐き出すことが出来たという逸話から「とげぬき地蔵」と呼ばれるようになりました。
「御影:みかげ」とは、秘仏である延命地蔵尊をもとに書かれた「和紙の札」。(縦4㎝×横1.5㎝) 諸病の治癒改善にも利益があるとされ、現在に至るまでその利益を求めて参拝者が絶えません。
他に、洗い観音像が有名です。縁日は毎月4のつく日に行われ、1・5・9月の24日は例大祭が行われます。
巣鴨駅前商店街は、高齢の女性が多く訪れることから「おばあちゃんの原宿」と呼ばれ、買い物客や食事を楽しむ人々で賑わいます。
とげぬき地蔵
◇東京都豊島区巣鴨3-35-2
◇とげぬき地蔵商店街:http://sugamo.or.jp/prayer_detail01.html
■1月24日「初地蔵」です。■
毎月24日は「地蔵の縁日」です。縁日の地蔵は、地蔵講に由来します。地蔵講とは、地蔵菩薩の功徳を講讃する法会のことです。
「地蔵菩薩:じぞうぼさつ」は、サンスクリット語で「クシティ・ガルバ/kSiti gharbha」。仏教の信仰対象である菩薩の一尊です。
kuksi「大地」と、garbha「胎内・子宮」の合成語で、その意訳を「地蔵」と言います。また、持地・妙憧・無辺心とも訳されます。
地蔵菩薩は釈迦仏の委託を受けて、その入滅後、弥勒菩薩の出世(56億7千万年後)までの間の無仏の期間、釈迦に代わって六道※の一切衆生を救ったという。特に、地獄の衆生を化導し、代わりに苦しみを受ける菩薩とされます。
最も弱い立場の人々を最優先で救済する菩薩であることから、古来より絶大な信仰の対象となりました。また、地蔵は子供の成長を守り、その死後、賽の河原で苦難を救うと伝えられ、子供の守護仏として信仰されています。
日本では、多く顎鬚や髪を剃り落とし、袈裟を着た形相円満な像を石で刻み、左手に宝珠、右手に錫杖を持つ姿が一般的です。
地蔵に参詣すると、「地蔵の十福」といって「女人泰産・身根具足・衆病疾除・寿命長延・聡明智慧・財宝盈益・衆人愛敬・穀物成熟・神明加護・証大菩提」の10の福が得られるといわれます。
真言は「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」(Aum ha ha ha vismaye svaahaa)
※六道:天道(てんどう、天上道、天界道とも)、人間道(にんげんどう)、修羅道(しゅらどう)、畜生道(ちくしょうどう)、餓鬼道(がきどう)。地獄道(じごくどう)