2021.12.30
1月
記念日・~の日・~週間

令和4年(2022)1月2日 初荷、初夢、書初め です。

 

■1月2日「初荷」です。■

30_27.jpg「初荷」とは、新年の商い始めの荷のこと。昔は正月2日に問屋や商店から、馬・車・船などに商品を積み、紅白の布で飾り、「初荷」旗をひるがえして売り先に送り届けました。

提灯や幟で飾り立てた大八車や荷馬車は、とても目立ちました。また商家、商店では正月2日に新年初めて開店し初売りを始めました。

現在では4~5日頃、トラックで初荷を送るところが多くなっています。

■1月2日「初夢」です。■

30_28.jpg「初夢」とは、新年になって見る夢のこと。古くは節分の夜に見る夢ともいわれていました。

元来、大晦日は寝ずに過ごすものでしたから、元日の夜の夢を初夢と呼ぶようになりました。昨今「夢」は神仏のお示しであると信じられ、夢によってこれからを占います。

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善い初夢を見る為に、宝船の絵を枕の下に入れて寝るという習慣もありま

した。様々な宝物や七福神などを乗せた船の絵には「長き世のとおのねむりの皆めさめ、波のり舟の音のよきかな」という回文(上から読んでも下から読んでも同じ)が書かれていました。

この宝船伝説は、当初は「節分」または「年の暮れ」貧乏神を乗せて他に流す呪いでしたが、次第に善い初夢を見る習慣に変化したようです。
 
121225_23.jpgお目出度い夢として「一富士・二鷹・三茄子」といわれます。
一説には「富士」は曽我兄弟富士裾野の仇討ち、
「鷹」は赤穂浅野家の紋所で赤穂浪士の仇討ち、
「茄子」は伊賀上野の荒木又右衛門の仇討ち
との説です。ともかく、宝船・富士・春駒の初夢は縁起がよいとされます。

■1月2日「書初め」です。■

30_29.jpg「書初め」とは、年が明けて初めて書や絵をかく行事で、多くは1月2日に行われます。「吉書:きっしょ」・「試筆:しひつ」・「初硯:はつすずり」ともいいます。

江戸時代には、若水で墨をすり、恵方(吉方)に向かって詩歌を書く風があり、「長生殿裏春秋富、不老門前日月遅」という漢詩がもてはやされました。もともと宮中で行われていた儀式でしたが、江戸時代以降に庶民にも広まりました。

書き初めで書いたものは、左義長で燃やし、その炎が高く上がれば字が上達すると信じられていました。

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左義長(さぎちょう)=1月14日(小正月)の夜に正月の松飾り類を焼く火祭りの行事。地方によって「どんど」、「どんど焼き」、「とんど(歳徳)焼き」、「どんと焼き」とも呼ばれている。全国各地で同じような習慣がある。

毎年1月5日、日本武道館(千代田区)では、全日本書初め大会が行なわれます。約4千人が参加するこの行事は、新年の風物詩の一つとなっています。

因みに「姫始め」は1月2日の行事ですが、その由来については不明。「姫飯:ひめいい」を食べ始める日が適当な解釈ではないかとされています。暖かく柔らかい飯を女性に例え、男女の交合に変化したようです

「姫飯:ひめいい」は柔らかいご飯のこと。これに対し「強飯:こわいい」は蒸した固いご飯をいいます。今日でも、目出度い時は御強(おこわ)を食べますが、昔は祭りの間は強飯を食べ、祭りが終わると姫飯を食べました。

「飛馬(ひめ)はじめ」1月2日の乗馬始め。
「火水始め」火や水を使い始める日。
「女伎始め」衣服を縫い始める日。
新年に夫婦が始めて和合をする日秘事を始める日。
「姫糊始め」女性が洗濯や張物を始める日。
 その他、多数あります。 

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