■11月28日「東京品川、千体荒神大祭」です。■
江戸三十三箇所観音札所番外、本尊に十一面観世音菩薩を祀る曹洞宗「海雲寺:かいうんじ」は、建長3年(1251)僧不山によって開基。
はじめは「庵瑞林」といい、海晏寺境内にあって臨済宗でしたが、慶長元年(1596)海晏寺五世分外祖耕大和尚を開山とし、曹洞宗に改められ、寛文元年(1661)海雲寺になりました。火と水を守る台所の神様として信仰されています。
▼千体荒神大祭
江戸時代から続く春秋の例大祭のことで、毎年3月と11月の27、28日に千体荒神王がご開帳となります。
本尊の十一面観音像は、品川沖でかかった鮫の腹から出た物と伝えられ、一帯の「鮫洲」という地名の由来ともなっています。
千体荒神大祭では家内安全、火災消除を祈願して大護摩修行が勤行され、三宝荒神を祀れば心願成就、開運出世諸災消除、台所で一番大切な火と水を守る竃の神様のご利益により、一切の災難を除き、衣食住に不自由しないとされています。
境内や門前の旧東海道には、縁起物のお釜の形をした名物「窯オコシ」や、荒神松、くず餅などが売られる他、多くの露店が立並び参拝者で賑わいます。
春は3月27~28日、秋は11月27~28日開催。
海雲寺
◇東京都品川区南品川3-5-21
◇京浜急行線「青物横丁駅」徒歩5分