■8月6日「桑名、桑名宗社 石取祭」です。■
桑名の総鎮守「桑名宗社:くわなそうじゃ」は、桑名神社と中臣神社の両社から成ります。
古く桑名神社は「三崎大明神」と呼ばれていました。中臣神社の祭神「天日別命」は、伊勢国造の遠祖で、二十町程西の山上に鎮座されていましたが、正応年中頃に桑名神社境内に遷座されました。
桑名神社の祭神は、桑名開発の豪族である桑名首の祖神「天津彦根命」と、その子「天久久斯比乃命」。中臣神社には「天日別命」を祀ります。永仁4年(1296)奈良から「春日大明神」を勧請して合祀。以来「春日さん」と呼ばれ親しまれています。
「石取祭:いしとりまつり」は、春日神社の流鏑馬神事の馬場修理をするために、町屋川より石を運んだのが始まりと伝わります。この奇祭は、300年以上の歴史があり、毎年8月第一日曜日の前日午前0時になると、30台以上の祭車が一斉に囃子を打ち鳴らし町内を練り歩きます。
祭車は見事な彫刻が施されたもの、漆を塗り天幕をつけた豪華なものや歴史の長いものもあります。旧東海道を練り回し、日曜日の深夜まで騒々しいことから「日本一やかましい祭」と呼ばれます。国の重要無形民族文化財に指定されています。
桑名宗社「春日神社」(桑名・中臣神社)
◇三重県桑名市本町46
◇JR東海「桑名駅」~バス「本町」徒歩1分
公式サイト:http://www.kuwanasousha.org/