■8月1日「大宮氷川神社祭」です。■
「大宮氷川神社:おおみや・ひかわじんじゃ」は、全国に2000社余ある氷川神社の総本社です。氷川神社はそのほとんどが武蔵国(東京都・埼玉県)の各地にあります。
延喜式内社(名神大)、武蔵国一宮、勅祭社で、旧社格は官幣大社。社伝によれば、今から2400有余年の昔、第5代孝昭天皇の3年4月に創建されたと伝えています。
そもそも「大宮」という地名は、氷川神社の本宮を「大いなる宮居」すなわち「大宮」と称えたことに由来します。武州六大明神※の一つとされ、他の氷川神社と区別するために「大宮氷川神社」と呼ばれます。
しかし、埼玉県の大宮市という地名は、平成13年(2001)4月30日に地図上から消滅しました。現在は、大宮市、浦和市、与野市の3市が合併して「さいたま市」となっています。
御祭神は「須佐之男命」で、妻の「奇稲田姫命」子孫の「大己貴命」を合わせて祀ります。古くこの敷地内に須佐之男を祀る「男体社」、稲田姫を祀る「女体社」、大己貴を祀る「簸王子社:ひおうじしゃ」があって、それぞれ別の神官によって管理されていましたが、明治以降ひとつの社殿に合祀されました。
「氷川」とは、須佐之男命ゆかりの「出雲の肥の川」(簸の川)に因んだもの。はじめはこの肥の川の川上に鎮座する「杵築大宮(出雲大社)」を勧請して建てたと伝わります。
明治以後、国都が武蔵国に設置されたことから、「四方拝」などの宮中祭祀の対象に加えられるなど、皇室からも重んじられました。毎年8月1日「例大祭」が行なわれます。
※武州六大明神:①小野神社(多摩市)、②二宮神社(あきる野)、③大宮氷川神社(さいたま市)、④秩父神社(秩父)、⑤金鑚(かなさな)神社(埼玉県児玉郡神川町)、⑥杉山神社(横浜市緑区)です。六明神を一同に会した大国魂神社(府中)がある。
大宮氷川神社
◇埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1丁目407番地
◇東武野田線「北大宮駅」または「大宮公園駅」徒歩10分
参考ブログ:http://www.scvb.or.jp/info/data/hikawa.html
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
関東の人が、他の土地に行って「関東の人間だ」と話せるのは、「武州六大明神神行」をして、最後の府中の「大國魂神社」にご報告した人だけだ!と伝わります。いつの時代も土地に馴染むには、それなりの掟があるようです。
三代前から、芝で生まれて神田で育つが江戸っ子です。江戸時代には下町でも、現代では超高層高級マンションの住宅地です。これを機会に、「武州六大明神巡り」チャレンジしてみましょう。
お出かけの際には、熱射病対策に飲料水に帽子をお忘れなく。
筆者敬白