土用といえば「土用の丑の日」、鰻の蒲焼を思い浮かべます。
蒲焼が普及したのは江戸時代のことです。江戸時代後期に、あの平賀源内が鰻屋に頼まれて「土用の丑の日に鰻を食べると暑さ負けせず夏バテしない」と江戸中に宣伝したところ大変流行しました。
また、万葉集にも鰻が登場しますが、この頃は蒲焼きではなく単にに焼いて食べていたようです。
今回の土用期間中、丑の日は10月26日(土)で二の丑はありません。
「鰻:うなぎ」の語源は「胸黄:むなぎ」から。鰻の調理方法は、東京では「切腹」をイメージするというので腹を切るのを嫌い、背剥きにします。大阪では腹剥きです。また、焼き方も異なっています。
大阪では鰻のことを「う」といいます。そして鰻丼のことを「まむし」といいます。これは、ご飯とご飯の間に鰻を挟んでマブシて食すからで、蛇のマムシに似ているからという理由ではありません。いつしか「マブシ」が「マムシ」に変化したものです。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
江戸時代から夏の暑さ対策で、滋養のあるもの食していました。夏の暑さから、消耗する体力を補っていたようです。平成の現代でも夏の暑さは変わりません。まして平成23年の東日本大震災で、全国的な節電が今年も続いていました。夏が明けて秋は体調管理の難しい季節です。丑の日には鰻を食して体力温存しましょう。近年は鰻の稚魚が減ってきたと報道されています。かば焼きの値段は割高のようです。財布の中身も体力次の為に温存しましょう。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白