◆◆◆「9月の展望」◆◆◆
9月7日~10月7日(長月 白露~寒露の前日迄)
二十四節気 「白露」はくろ「秋分」しゅうぶん
今月の干支 「乙酉」きのととり
今月の九気 「一白水気」いっぱく・すいき
今月の二十八宿 「觜宿」ししゅく、「西方白虎」せいほうびゃっこ
■「乙」きのと・おつ 陰の木 ——————
乙の字は、ジグザグな形を形取ったもので、そこから、種から出た芽が地上に出ようとして曲がりくねった状態の意味として、十干の2番目に宛てられました。日本では「きのと」(木の弟)ともいいます。
■「酉」とり・ゆう 陰の金 ————-
「酉」は「緧({糸酉})」(しゅう:「ちぢむ」の意味)で、果実が成熟の極限に達した状態を表しているとされています。後に、覚え易くするために動物の鶏が割り当てられました。
■「觜宿」ししゅく、「西方白虎」せいほうびゃっこ ————-
「觜宿:ししゅく」の「觜:し」は和名「とろき星」、 西方白虎七宿の第六宿(6番目)です。白虎の首に当たる。距星(中心になる星)はオリオン座λ(ラムダ)星、メイサ。「鳥の嘴(くちばし)」の意はアラビア語に由来する。
今月は神仏祭祀には良い月で入学、建築や土木工事、転居、農耕、稽古始めに適した月です。反対に、衣類着始めは適していません。投資、新規事業開拓、投資などに用いると家財を失います。
■「一白水気」いっぱく・すいき ————-
◇雑気◇北・坎・白・冬・夜・暗・穴・写・裏・盲・病・貧・胎。陥る・寝る・眠る・下がる・垂れる・浸る・漬ける・落す・消す・消える・隠れる・足跡・手品・水力・海水・水害・寒冷・沈殿・沈没・流れる・濡れる。洗面・入浴・水泳・潜在・隠匿・行方不明・敗北・没収。引き込む・沈着・立ち消え・湿布・交わり・苦しみ・悩み・泣く・困難・窮地・恐慌・愁眉・落胆・失恋・約束・遺恨・強情・失念・思案・思念・計画・創造・無言・孤独・親愛・秘密・密会・色情・塗る・染まる・結ぶ・連結など。
◇天象◇雨・雪・霜・霧・雲・霞・露・水気・寒冷・冷気・水蒸気・月光・星光など。
◇場所◇水田・水源地・温泉地・海中・河川・池・井戸・滝壺・穴の中・深い所・暗い所・寒い所・寂しい所・裏口・裏門・寝室・浴槽・洗面所・天井裏・水道局・水族館・留置所・土牢・空き家など。
◇事物◇心棒・釦(ぼたん)・筆・ペン・インク・墨・漆・染料・消火器・クジラ・幕(黒白の幕)・位牌・石碑・如雨露・蒸気・日蔭・人影・袈裟・裃・手拭など。
◇人事◇中年の男性・部下・配偶者・僧侶・著述家・哲学者・書家・魚屋・漁師・塗装業・染色業・裸体・病人・スパイ・愛人など。
◇生理◇腎臓・鼻孔・耳孔・陰部・膀胱・尻・生殖器・精液・卵巣・睡眠など。
◇動物◇烏賊・蛸・海月・おたまじゃくし・狐・ラッコ・モグラ・豚・鼠・コウモリ・猫・蛍など。
◇飲食◇冷水・飲料水・牛乳・塩・醤油・塩漬物・塩辛・蛋白質・魚類など。
◇植物◇水仙・福寿草・蘭・蓮華・水草・藻・寒椿・藤の花・柳など。
◆◆◆ 一白水気中宮月まとめ ◆◆◆
○天候は、寒く雨が多い。
○皮膚病、不眠症、痴呆症、ガン、糖尿病、下の病に注意。
○交際取引、スパイ行為、保証問題、家出、策謀、色情問題等が話題になります。
≪今月の事件トラブル、経済方向性≫
▼地震、雷、火災、天変地異などが気になる月です。
▼戦争、テロ、暴動、発砲事件、電気、電化製品の事故などが気になる月です。
▼青年、若者の絡む事件、思想事件などが懸念されます。
△交際、取引、仲介などで明るい話題。
●経済、為替は安定。株価は二度目が悪い。
≪経営者、管理者必見≫
今月は会社、事務所等から見た東方位、南方位及び北方位との新規取引は延期等見合わせてください。
また今月は会社や事務所、住居から見た南方位及び北方位の戸締りを厳重にして防犯に努めてください。
◆◆生活に「今月の展望」を取り入れた生き方◆◆
◆私達は自然の中に生かされています。自然の法則に逆らった時には、トラブルやアクシデントが起こるものです。自然との共生を疎かにし、目先に走った結果、大切なものを失います。そして取り戻すに莫大な時間と費用を費やすことになるのです。
◆何らかのアクシデントは、軌道修正するよう促されていると考察しましょう。アクシデントは国や企業、組織や家庭内でも起こります。改革、革命、事件、事故などの現象は大小を問わずいつでも生じています。天変地異の代表である地震や津波、台風なども自然界では淘汰の現象の一つといえます。
◆[今月の展望]は、二十四節気や干支、九気からはじまります。月の干支は、お祝いなど冠婚葬祭に役に立ちます。社会でのトラブルは普段のちょっとした気配りなどで、避けることができます。干支を生かすことで、知らず知らず大きなトラブルを避けているのです。最後の[まとめ]には、これから起こりうる現象を載せてあります。避けるもよし、立ち向かうもよしです。起こりうる内容を認識して、これからの日常に役立てましょう。
◆人は苦難に直面すると、目先に囚われて対応を焦り、本質的な問題を見過ごしてしまいがちです。このような時こそ、信念で問題に立ち向かい、苦難を辛抱強く乗り越える勇気の人に、本当の解決がおとずれるものです。幸せだから感謝するのではなく、苦難を感じられることにも感謝するのです。このように恩を忘れず感謝することから「幸せになるのだ」ということを常日頃から心掛けたいものです。
◆「時を得る者は昌え、時を失う者は亡ぶ」(時の運をうまく味方につけて追い風に乗る者は栄え、逆に追い風を見逃して向かい風に帆を揚げるようでは、苦難ばかりで、滅んでしまう。)タイミングがいいことを「時の氏神が味方をした」などと言います。時間というタイミングを得ると実力以上の成功や結果に恵まれるということです。
[2020.08.26]