◆◆◆「7月の展望」◆◆◆
7月7日~8月6日(文月 小暑~立秋の前日迄)
二十四節気 「小暑」しょうしょ「大暑」たいしょ
今月の干支 「癸未」みずのと・ひつじ
今月の九気 「三碧木気」さんぺき・もっき
今月の二十八宿 「昴宿」ぼうしゅく、「西方白虎」せいほうびゃっこ
■「癸」みずのと・き 陰の水 ——————
癸の字は「揆」(はかる)につながり、植物の内部にできた種子が大きさを測れるまで大きくなった状態の意味です。日本では「みずのと」(水の弟)ともいいます。
■「未」ひつじ・み 陰の土 ————-
「未」は『漢書』律暦志によると「昧」(まい:「暗い」の意)で、植物が鬱蒼と茂って暗く覆うこととされ、『説文解字』によると「味」(み:「あじ」の意味)で、果実が熟して滋味が生じた状態を表しているとされる。後に、覚え易くするために動物の羊が割り当てられました。
■ 「昴宿」ぼうしゅく、「西方白虎」せいほうびゃっこ ———
「昴宿」ぼうしゅくの「昴:ぼう」は和名「すばるぼし」です。「西方白虎」七宿の第4宿(番目)にあたります。
距星(中心になる星)は「おうしざ座17番星」でプレデアス星団に属するの恒星で青色巨星です。
和名「すばる」で有名な「春はあけぼの、ようようしろくなりゆく山ぎわ…」という書き出しの清少納言「枕草子」の次の一節、「星はすばる、ひこぼし、ゆうづつ、よばいぼし…..」 ひこぼし(わし座のアルタイル)や、ゆうづつ(金星)、よばいぼし(流れ星)は、明るく目立つ星々より先にすばるを挙げて、「やっぱり、すばるが一番きれいだよねえ」とばかりに、バランスの取れた美しさをたたえています。
ギリシア神話では、プレアデスは美しい7人姉妹だとされています。父が巨人の神アトラス、母は妖精クレイオネ。
姉妹が、①マイア・②エレクトラ・③メローペ・④アルキオネ・⑤アステローペ・⑥タイゲタ・⑦ケレノとのことです。昔の人たちは星座を見て9個の星が識別できたそう。
昴宿の今月は家具造り(現代では内装)手斧始め(ちょうなはじめ:工事のとりかかる初日)には良い月で、神仏への祈願、祝い事、新規開店には適した月です。
反対に衣類裁断(衣類新調)、住居の増改築、争い事は良い結果にはなりません。今月は避けましょう。
■「三碧木気」さんぺき・もっき ————-
◆雑象◆東・震・青・雷・春・声・虚・咳・驚き・口笛・進む・昇る・動く・現れる・揺れる・激しい・騒がしい・新しい・活発・若さ・焦り・希望・進出・発展・繁栄・明朗・復興・顕現・発明・発見・アイデア・企画・虚構・軽率・爆発・悲鳴・銃声・音楽・音響・宣伝・評判・叱咤・言訳・癇癪・叱責・失言・短気・立腹・憤慨・喧嘩・詐欺・漏電・火災など。
◆場所◆講演会場・音楽会場・青果市場・電話局・発電所・火薬庫・射的場など。
◆天象◆東風・雷雨・落雷・雷鳴・稲妻・地震・噴火・爆発など。
◆事物◆音響装置・ラジオ・ステレオ・レコード・ピアノ・オルガン・三味線など。音の出るもの。
◆生理◆肝臓・神経痛・痙攣・リウマチ・ヒステリーなど。
◆人事◆長男・若者・青年・歌手・噺家・発明家・アナウンサー・青果商・寿司屋・庭師・詐欺師など。
◆飲食◆若芽・野菜・海草・新茶・寿司・柑橘類・酢の物・酸っぱいもの。
◆動物◆兔・蜂・蝉・蛙・百足・鈴虫・ひばり・ヒナ鳥など。
◆植物◆青野菜・木の芽・植木・盆栽・みかんなど。
◆◆◆ 三碧木気中宮月まとめ ◆◆◆
○天候は、暖かく晴れの日が多い。
○病気は、肝臓、胃酸過多、神経痛、火傷などに注意。
○地震、落雷、火災、爆発、テロ、暴動、発砲事件、詐欺、広告宣伝、電気製品、野菜類、音楽、騒音、若者等が話題になります。
≪今月の事件トラブル、経済方向性≫
▼政治、教育、宗教問題の悪化、戦争、争い事が懸念されます。
▼医療事故、医療問題、船舶事故、化学薬品の事故なども懸念されます。
▼地震、天変地異、大火災、水害(干ばつ水害含む)、大雨、ゲリラ豪雨、水場(海や川など)の事故などが気になる月です。
▼凶悪凶暴な殺人事件、会社の倒産、破産、食中毒も懸念されます。
▼家出、策謀、スパイ事件、裏切り、色情問題(不倫、男女関係のもつれなど)なども懸念されます。
●経済、為替は声あって実なし。株価は安定。
≪経営者、管理者必見≫
今月は会社、事務所等から見た東方位、西方位及び北東方位との新規取引は延期等見合わせてください。
また今月は会社や事務所、住居から見た東方位及び西方位の戸締りを厳重にして防犯に努めてください。
◆◇◆◇◆ 九星気学とは 土用の作用 三合の理 ◆◇◆◇◆
★九星気学は、古代中国の儒家哲学思想が、その発祥といわれています。
〇今から四千年以上も前のこと、大自然を年々、月々、日々刻々と変化させるエネルギーの「気」に、一定の周期があると見出しました。これが現在の「暦」の始まりです。
〇そしてその「気」のエネルギーは、私たち人間にも、それなりの影響を与えています。
〇このエネルギーを「九つの数」に分類し「七つの色」に区分したのが「九気」なのです。
〇一白水気・二黒土気・三碧木気・四緑木気・五黄土気・六白金気・七赤金気・八白土気・九紫火気と呼び、9種類に大別します。
〇人の誕生の瞬間に自然界から全身に受けた「気」に当てはめて、一白水性・二黒土性・三碧木性・四緑木性・五黄土性・六白金性・七赤金性・八白土性・九紫火性と呼びます。
★運命は大別すると、生まれた瞬間に天から与えられる「先天の運」と、生まれてから死ぬまでの「後天の運」があります。
〇人の一生には「運気」がついて廻るもので、運が良し悪しは誰にでも当てはまります。人間も自然の一部なので、大自然の「気」すなち「運」が与えらているものなのです。
〇運命とは、命の行く末のことで、「運び」などともいいます。
〇まず、自らの今を知ることが第一歩です。「今の自分が盛運期なのか衰運期なのか」を認識することです。
〇そして、備わった自然の法則に従って、判断、行動することで、運気を上手に活かし、運の軌を切り開き、与えられた運命を上昇させていきましょう。
〇未来の運命が大難だったら小難に、小難だったら無難に変える行動を心がけましょう。そして無難だったら、さらに発展させ幸福になるような行動を心がけるのです。
★この自然の恩恵を「祐気」といって、人生に福禄寿をもたらします。
〇また「尅気」という悪い気もあるのです。すべては行動・発言という原因から発現する結果なのです。
〇人は皆、幸福を願います。そこで「宿命は変えられないけれど、運命は変えられる」ことを知りましょう。
★一見すると簡単なような気学ですが、東洋哲学の一翼で、奥が深く、終わりのない学問だといわれます。
〇とはいっても、ある程度の基礎をマスターすれば、それぞれの願望を充足する最も近道だといえます。
〇気学の片鱗を知って役立てることで、宿命に目覚め、運命を切り開くツールなるのです。
★そして、気学によってあなたの存在は、最も輝かしいものになるでしょう。
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◆私達は自然の中に生かされています。自然の法則に逆らった時には、トラブルやアクシデントが起こるものです。自然との共生を疎かにし、目先に走った結果、大切なものを失います。そして、取り戻すに莫大な時間と費用を費やすことになるのです。
◆何らかのアクシデントは、軌道修正するよう促されていると考えましょう。それは、国や企業、組織や家庭でも起こり、改革、革命、事件、事故等、その現象はいつでも生じます。また、地震や津波、台風など天変地異も自然界では淘汰の現象のひとつといえます。
◆人は苦難に直面すると、目先に囚われて対応を焦り、本質的な問題を見過ごしてしまいがちです。このような時こそ、信念で問題に立ち向かい、苦難を辛抱強く乗り越える勇気の人に、本当の解決がおとずれるものです。幸せだから感謝するのではなく、苦難を感じられることにも感謝するのです。このように恩を忘れず感謝することから「幸せになるのだ」、ということを常日頃から心掛けたいものです。
◆◆ 土用の作用と三合の理 ◆◆==============◆
◆季節の入れ替わりに配置されるのが「土用」です。
土用は年に4回あります。春の土用・夏の土用・秋の土用・冬の土用の4回で、木気・火気・金気・水気の「墓気」に当たるところが「土用」です。この期間は各季節の替えによって18日と6時間が「土用の期間」です。期間中は中央に位置する「五黄土気」と連なることで万物を腐らせる作用があります。
◆土用はあらゆるものを荒廃させ、腐らせ、死滅させる作用を持つとと同時に、新しいものを育む作用を持ちます。命あるものは、腐敗、死滅して土に帰り、一方、新しい命は土の中より生じています。すべてに始めがあって「壮ん:さかん」となり、そして終わります。これが「生・旺・墓」の三合の理ですが、土用の期間中の月は「墓」にあたりますので、今月は物事が終結し、完了したり結果が出る月といえます。
◆「三合の理」を「土用」に当てはめると
春の土用 木墓気、11月亥に生、翌3月卯に旺、7月未に墓
夏の土用 火墓気、2月寅に生、6月午に旺、10月戌に墓
秋の土用 金墓気、5月巳に生、9月酉に旺、翌1月丑に墓
冬の土用 水墓気、8月申に生、12月子に旺、翌4月辰に墓
となります。これを「生・旺・墓の三合の理」に当てはめると・・・・
◇(春:東)前年「亥:11月」に生じた事柄は「卯:翌3月」に壮(旺)かんになり、「未:7月」に墓を迎え「春の土用」になり結果が出ます。(木局三合)
◇(夏:南)「寅:2月」に生じた事柄は、「午:6月」に壮(旺)んとなり「戌:10月」に墓を迎え「夏の土用」となり結果が出ます。(火局三合)
◇(秋:西)「巳:5月」に生じた事柄は「酉:9月」に壮(旺)んとなり「寅:翌1月」墓を迎え「秋の土用」となり結果が出ます。(金局三合)
◇(冬:北)「申:8月」に生じた事柄は「子:12月」に壮(旺)んとなり「辰:翌4月」墓を迎え「冬の土用」となり結果が出ます。(水局三合)
今月中に終結しない事柄でも、来月には終了を迎えます。
◆「時を得る者は昌え、時を失う者は亡ぶ」(時の運をうまく味方につけて追い風に乗る者は栄え、逆に追い風を見逃して向かい風に帆を揚げるようでは、苦難ばかりで、滅んでしまう。)
タイミングがいいことを、時の氏神が味方をした。などと言い時を味方につけるとき、実力以上の成功に恵まれるということです。
[2020.06.29]