■9月24日「結核予防週間」です。■
毎年9月24~30日は「結核予防週間」 です。
結核は、決して過去の病気ではありません。結核は日本最大の感染症で、平成の現在でも誰もが発病する可能性があるのです。
世界では統計があるだけで毎年900万人以上が結核を発病し、150万人以上が命を落としています。日本でも年間約3万人が発病し、約2千人が亡くなっており、先進国の中で日本は罹患率が高く、今後も結核撲滅のために力を注がなければならないのが現状です。
結核予防会では、結核のない世界の実現に向けて活動する「ストップ結核パートナーシップ」に参加し、日本の経験を世界に活かすため、複十字シール運動募金を国際協力の現場でも役立てています。国内においては、AC公共広告機構による支援キャンペーン「ストップ結核!」を呼びかけています。
結核の初期の症状は、風邪ととても似ています。風邪が長引いているときは、結核を疑ってみる必要があるかも知れません。咳や痰が2週間以上に続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。
結核菌は、咳やクシャミを介して人にうつります。知らないうちに家族などを感染させてしまうこともあります。ただし、感染しても全員が発病するわけではありません。体の抵抗力が低下していたり、高齢で体力が衰えたりした時などに発病しやすくなります。
結核予防会は、昭和14年(1939)香淳皇后陛下のご意思によって設立。結核の予防及び治療のための基金50万円の下賜金を賜わりました。内閣は、官民一体となって結核予防事業を遂行するため、財団法人結核予防会の創設を閣議決定。総裁に秩父宮妃殿下を奉戴し設立されたと記録されています。
財団法人結核予防会
◇東京都千代田区三崎町1-3-12水道橋ビル5F
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
平成25年当初、結核が孫にうつると報道されました。日本国内では結核は根絶したと言われていましたが、久しくキャリアの高齢者から免疫のない孫にうつったようです。結核予防週間がこの時期に設定されたのも、夏バテから体力を落として、発病する方が多かったからかもしれません。
皆様、季節の変わり目です。お体ご自愛専一の程
筆者敬白