■12月29日「甲子(きのえね)」です。■
「甲子:かし・かっし・きのえね」とは、甲子待ち・甲子祭の略称。子祭ともいいます。
五行説で「甲」は陽の木、「子」は陽の水で五行相生して吉となり、よい組み合わせです。また十干十二支(じゅっかんじゅうにし)の組み合わせ60種のうちの「1番」で、目出度い日とされています。
この日、甲子待ちと称して子の刻(午後11時~午前1時)まで起きて、大豆・黒豆・二股大根を食膳に供え、大黒天を祀ります。子(ね)を、ねずみと結びつけ、ねずみを大黒天の使いであるとみなして、子の日に祀るようになりました。
甲子(きのえね)・庚申(こうしん)・己巳(つちのとみ)は、江戸時代に商家で盛んに行われました。現在でも各地に行事として残っています。
甲子は、日では60日で循環し巡り、年では60年で循環し巡ります。中国では甲子の年は政治上の変革があるとされ、甲子革命が説かれたりしました。日本でも甲子の年には、元号の改元が議論されたりしました。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
社会では始まりや一番目は、お目出度いとされています。「甲子」も干支の1番目で、決断、改革、転居、方針転換、新規チャレンジ、入学、新しい仲間などにチャンスがあります。
また、年号が甲子の年だと政変になるとされています。来年は、長引くデフレなど庶民感情から事実上も暦の上でも政変のタイミングになることでしょう。
すぐに11月に入り季節の変わり目です。読者の皆様お体ご自愛専一の程
筆者敬白
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■12月29日「天赦日(てんしゃび)」です。■
「天赦日:てんしゃにち・てんしゃび」とは、選日や雑注にも入れられる歴注のひとつで、天が万物の罪を赦す(ゆるす)日とされる「最高の恩赦日」「極上の大吉日」です。
歴に「万よし」と書かれるのは天赦日に限ります。現代風に考えれば、日曜と祝日と祭日と大安が重なった最良の日と言えます。この日「百神が天に昇る日」とされ、天が地上の万物を生養し、その罪を許します。
天赦日は年に5~6日あります。
立春から立夏の前日までの「戊寅の日」
立夏から立秋の前日までの「甲午の日」
立秋から立冬の前日までの「戊申の日」
立冬から立春の前日までの「甲子の日」
天赦日はとにかく「何事にもよい日」とされています。特に創業、設立、開店、購入、結婚、婚約、建前、出産、転居、入学、和解、面接、採用、人事、新規企画、契約、約束、出発、男女のいとなみ、などには良い日です。 今回の天赦日は、立冬から立春の前日までの「甲子の日」にあたり、次の天赦日は平成25年3月13日です。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
本年最後の「天赦日」です。今回の天赦日では、今年いっぱいの罪穢れを許していただきましょう。
新規開店転居転職など何をとっても良い日です。これを機会に志を立てることも大願が成就するかもしれません。
筆者敬白