2012.08.28
雑節・歴注・撰日

8月31日「甲子(きのえね)」です。

■8月31日「甲子(きのえね)」です。■
甲子:かし・かっし・きのえね」とは、甲子待ち・甲子祭の略称。子祭ともいいます。

110906_19.jpg五行説で「甲」は陽の木、「子」は陽の水で五行相生して吉となり、よい組み合わせです。また十干十二支(じゅっかんじゅうにし)の組み合わせ60種のうちの「1番」で、目出度い日とされています。

この日、甲子待ちと称して子の刻(午後11時~午前1時)まで起きて、大豆・黒豆・二股大根を食膳に供え、大黒天を祀ります。子(ね)を、ねずみと結びつけ、ねずみを大黒天の使いであるとみなして、子の日に祀るようになりました。

甲子(きのえね)・庚申(こうしん)・己巳(つちのとみ)は、江戸時代に商家で盛んに行われました。現在でも各地に行事として残っています。

甲子は、日では60日で循環し巡り、年では60年で循環し巡ります。中国では甲子の年は政治上の変革があるとされ、甲子革命が説かれたりしました。日本でも甲子の年には、元号の改元が議論されたりしました。
 
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
社会では始まりや一番目は、お目出度いとされています。「甲子」も干支の1番目で、決断、改革、転居、方針転換、新規チャレンジ、入学、新しい仲間などにチャンスがあります。
また、年号が甲子の年だと政変になるとされています。野田首相のような支持基盤が不安定な政権では、今後の景気減退が目に見えている増税は、庶民感情から政変の原因になることでしょう。

暦の上では、秋に入り「処暑」前の「甲子」です。朝夕過ごしやすい頃になって新しいことを始める時です。決断、改革、転居、方針転換、新規チャレンジ、入学、新しい仲間などにチャンスがあります。
7月に入り季節の変わり目です。読者の皆様お体ご自愛専一の程

筆者敬白 

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