2012.07.19
雑節・歴注・撰日

7月22日~7月31日「十方暮れ」です。

■7月22日~「十方暮れ入り」です。
110324_12.jpg十方暮れ:じっぽうぐれ・じゅっぽうぐれ」とは、干支を五行に配当したときに「上下互いに尅(こく)する」干支「甲申~癸巳」までの10日間のことをいいます。但し、丙戌と己丑の日は間日(まび)になります。
今回の十方暮れは7月22日~7月31日までです。



7月22日 甲申=金尅木 
7月23日 乙酉=金尅木
7月24日 丙戌=火生土(間日)
7月25日 丁亥=水尅火 
7月26日 戊子=土尅水 
7月27日 己丑=土和土(間日)
7月28日 庚寅=金尅木 
7月29日 辛卯=金尅木 
7月30日 壬辰=土尅水 
7月31日 癸巳=水尅火


120712_64.jpg十方暮れの「十方」とは、「天地八方」を指します。四正(しせい)方位「東西南北」と、四隅(しぐう)方位「南東・南西・北西・北東」の八方位に「天地」を合わせた十方位のことです。または「十方世界」ともいい私たちが右往左往する現実の世界、すべての方角に無限に存在する世界の全部のことを示します。
 
この十方が「四方八方閉ざされた状態」を「十方暮れ」といい、旧暦の解説書には「途方に暮れるの語呂合わせ」と書かれています。または「十方暗」「十方闇」ともいいます。
 
それにしても、やはり「とほうくれ」と読みたくなるほど、うまくいかなく「途方に暮れる」期間なのでしょう。十方が暗い(暮)ので、天気が良くない日が続きます。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
暦の上で発祥は定かではありませんが、五行説では干支みら相性の合わない日とされています。この時期、雨が降っても大したことなく、降りそうで降らない曇りがちの(すっきりしない)天気が続きます。転じて暗雲(問題)が立ち込めているが雨(解決)が降らないという中途半端な状態です。
十方(方位八方向に上と下を合わせて十方)の気が塞がっていて、何の相談ごとも解決出来ない期間とされています。

せっかちさから業を煮やして、一挙解決に向けて事を起こしても逆効果です。解決どころか反対にこじらせて損失を招く恐れがあります。このような時期にはあわてずに「過ぎるを待つ」が最大の解決方法です。
筆者敬白

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